外皮用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第93問
外皮用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a ケトプロフェンは、ステロイド性抗炎症成分に分類される。b ジフェンヒドラミンは、湿疹、皮膚炎、かぶれ等の一時的かつ部分的な皮膚症状の緩和を目的として用いられるが、副作用として、患部の腫れが現れることがある。c アンモニアは、皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、主に虫さされによる痒みに用いられるが、皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りへの使用は避ける必要がある。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(b)と(c)です。
【(a)が誤り ―― ケトプロフェンは非ステロイド性】
ケトプロフェンは、非ステロイド性抗炎症成分です。ステロイド性ではありません。
非ステロイド性抗炎症成分には、ほかにインドメタシン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムなどがあります。
ステロイド性抗炎症成分は、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステルです。語尾が「ゾン」「ゾロン」で終わるもの、と見分けてください。
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【ケトプロフェンの重要な注意】
光線過敏症の副作用を生じることがあるため、使用中および使用後しばらくは、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、貼付部を衣服、サポーター等で覆い、日光に当てない
チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラートを含む医薬品、オキシベンゾン、オクトクリレンを含む製品(化粧品、サンスクリーン剤等)でアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しない
喘息の既往歴がある人は使用しない
妊婦または妊娠していると思われる女性は使用しない
光線過敏症の注意は、ケトプロフェンとピロキシカムに付きます。この2つは対で覚えてください。
【(b)正しい ―― ジフェンヒドラミンと患部の腫れ】
ジフェンヒドラミン(およびジフェンヒドラミン塩酸塩)は、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等による一時的かつ部分的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的として、外用薬に配合されます。
しかし、副作用として、適用部位の腫れが現れることがあります。
痒みを抑えるはずの薬で、かえって腫れる。これはその成分自体が接触皮膚炎(かぶれ)を起こしている可能性を示します。使用中に症状が悪化・拡大した場合には、使用を中止して医療機関を受診する、という対応につながる知識です。
なお、外用の抗ヒスタミン成分には、ほかにクロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、イソチペンジル塩酸塩などがあります。
【(c)正しい ―― アンモニア】
アンモニアは、皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、主に虫さされによる痒みに用いられます。ただし、皮膚刺激性が強いため、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要があります。
局所刺激成分として、ほかに次のものがあります。
クロタミトン 皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒みを感じにくくさせる(温感刺激)
カンフル、ハッカ油、メントール、ユーカリ油 冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果や、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果
【外皮用薬に関する基本的な注意】
外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなるため、入浴後に用いるのが効果的とされています
貼付剤は、同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等を生じやすくなる
患部が広範囲にわたる場合や、かぶれ、ただれ等がある場合には、使用を避ける
化膿している患部には、ステロイド性抗炎症成分や非ステロイド性抗炎症成分の使用を避ける
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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