小児等の医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第30問
小児等の医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 小児は肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。b 年齢に応じた用法用量が定められていない成人用の医薬品を小児へ与える場合、保護者等に対して、医薬品の量を減らして使用するように説明することが重要である。c 乳幼児の誤飲・誤用事故が発生した場合、一般用医薬品であれば高度な専門的判断の必要はなく、関係機関の専門家への相談や医療機関に連れて行くなどの対応は不要である。d 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめることが望ましい。
- (1)(a、b)
- (2)(a、d)
- (3)(b、c)
- (4)(b、d)
- (5)(c、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)と(d)です。
【(a)正しい ―― 肝腎が未発達】
小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出たりすることがあります。
小児の生理的な特徴は、次の3点をセットで覚えてください。
大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い
血液脳関門が未発達であるため、成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい
肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出たりする
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入りやすく、届きやすく、出にくい。この3つが重なるため、小児は大人の縮小版ではないのです。
【(b)が誤り ―― 量を減らして与えてはいけない】
年齢に応じた用法用量が定められていない成人用の医薬品を、量を減らして小児へ与えることは不適切です。保護者にそのように説明してはいけません。
手引きは、「成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような場合には、想定しない事態を招く危険性が高まる」としています。
錠剤やカプセル剤を砕いたり開けたりして与えることも、同じ理由で避けるべきです。適切に飲めない場合には、小児向けの製剤があるかを確認し、なければ医療機関の受診を勧めてください。
【(c)が誤り ―― 専門家への相談が必要】
乳幼児の誤飲・誤用事故が発生した場合には、一般用医薬品であっても高度な専門的判断が必要になります。
手引きは、「乳幼児は、状態が急変しやすく、また、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、乳幼児への医薬品の使用に際しては、保護者等が、その症状を正しく判断し、適切な医薬品を選択することが重要である」とし、誤飲・誤用事故の場合には、応急処置等について関係機関の専門家に相談し、様子がおかしいようであれば医療機関に連れて行くなどの対応が必要としています。
乳児は、医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすいのです。「一般用医薬品だから大丈夫」という判断は成り立ちません。
【(d)正しい ―― 乳児は受診が優先】
乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限(実際には、様子を見る程度)にとどめることが望ましいとされています。
用法用量が設定されているからといって、気軽に使ってよいわけではない、ということです。
【年齢区分の確認】
新生児 生後4週未満
乳児 生後4週以上、1歳未満
幼児 1歳以上、7歳未満
小児 7歳以上、15歳未満
なお、医薬品の使用上の注意等において、小児という場合には、おおよその目安として15歳未満を指し、15歳以上を大人として扱うのが一般的です。
【保管の注意】
小児が容易に手に取れる場所や、目につく場所に医薬品が置かれていた場合の誤飲事故が多く報告されています。手が届かないと思っても、小児の目に触れる場所に置かないよう、保護者に伝えてください。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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