耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第50問
耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 外耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。b 外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。c 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。d 小さな子供は、耳管が細く長くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入しにくく、感染は起こりにくい。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。b と c が正しい記述です。
耳は、外耳・中耳・内耳の3つに分かれます。どこに何があるかを取り違えさせるのが定番の作り方です。
【(a)が誤り ―― 蝸牛と前庭は内耳】
聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなるのは、内耳です。外耳ではありません。
外耳は、耳介と外耳道からなります。耳介で音を集め、外耳道が鼓膜まで音を導く、というだけの構造です。
蝸牛はうずまき状の器官で、内部はリンパ液で満たされ、聴細胞の小突起(感覚毛)がここに伸びています。音の振動がリンパ液を震わせ、感覚毛を揺らすことで電気信号に変換されます。前庭も内部はリンパ液で満たされ、水平・垂直方向の加速度を感知する耳石器官と、体の回転や傾きを感知する半規管に分けられます。
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【(b)正しい ―― 耳垢のできかた】
外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となります。
耳垢腺が汗腺の一種である、という点が問われることがあります。
【(c)正しい ―― 中耳の構成】
中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなります。
鼓膜の振動が、鼓室内の耳小骨によって増幅されて内耳に伝わります。また鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じており、気圧の変化で鼓膜が振動するのを防ぐために、鼓室の内部と外側の気圧を均等に保っています。飛行機や高い山で耳が詰まった感じがするときに、唾を飲み込むと治るのはこの働きによるものです。
【(d)が誤り ―― 子供の耳管は太く短い】
小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入しやすく、感染が起こりやすいとされています。設問は「細く長くて」「侵入しにくい」としており、事実も結論も逆です。
子供が中耳炎になりやすい理由として実感と合うはずです。数値や形状の記述を逆にする引っかけは、結論の側(感染しやすいか、しにくいか)から検算すると見破れます。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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