呼吸器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第57問
呼吸器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から短時間(1時間以内)で起きることが多い。b 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態になる。c これまでに医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。d 喘息の原因となる医薬品には、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬がある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (2)
正答は (2)。誤っているのは(a)だけです。
【(a)が誤り ―― 1時間以内ではなく1から2週間程度】
間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1から2週間程度で起きることが多いとされています。「1時間以内」ではありません。
ここは、同じ呼吸器系の副作用である喘息との対比で問われます。
間質性肺炎 使用開始から1から2週間程度で起きることが多い
喘息 使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴、呼吸困難
設問は、喘息のほうの時間を間質性肺炎に当てはめた、典型的な差し替えです。間質性肺炎は日の単位、喘息は分から時間の単位と覚えてください。
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【間質性肺炎の症状と見分け方】
症状は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱です。これらは必ずしも同時に現れるとは限らず、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいとされています。
医薬品を使用した後に、それまでなかった症状が現れたという時間的な関係が、見分けの手がかりです。
悪化すると肺線維症(間質が線維化して硬くなる状態)に移行することがある点も押さえてください。
【(b)正しい ―― 低酸素状態になる】
間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものです。発症すると肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下し、血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態になります。
肺胞そのものが炎症を起こす通常の肺炎とは異なるという点も、区別して覚えておきましょう。
【(c)正しい ―― 既往がある人は避ける】
これまでに医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要があります。
これはアスピリン喘息と呼ばれるもので、添付文書の「してはいけないこと」に明記されています。
【(d)正しい ―― 原因となる成分】
喘息の原因となる医薬品には、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬があります。
アスピリン、サザピリン、イブプロフェン、エテンザミドなどが該当します。内服薬だけでなく、坐薬や外用薬(貼り薬や塗り薬)でも誘発されることがある点に注意してください。
喘息は、軽症例は半日程度で回復しますが、重症例は24時間以上持続し、窒息による意識消失から死に至る危険もあります。成人になってから喘息を発症した人、鼻茸(鼻のポリープ)がある人、慢性副鼻腔炎を合併している人に発症しやすいとされています。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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