泌尿器用薬に含まれている生薬成分及び漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第89問

泌尿器用薬に含まれている生薬成分及び漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬であり、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。b ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬であり、煎薬として尿量減少に用いられる。c モクツウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬であり、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示す。d 竜胆瀉肝湯は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)と(b)です。 なお、この設問は選択肢(c)と(d)が続けて印刷されており、読みにくくなっています。d の記述は竜胆瀉肝湯についてのものです。 【(a)正しい ―― ウワウルシ】 ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬で、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられます。 ウワウルシの特徴は、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる点にあります。利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を持ち、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示すとされています。この「分解代謝物が抗菌作用を示す」という言い回しは、ウワウルシのものだと結びつけてください。
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【(b)正しい ―― ソウハクヒ】 ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬で、煎薬として尿量減少に用いられます。利尿作用を期待して配合されます。 【(c)が誤り ―― モクツウは利尿】 モクツウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬です。ここまでは正しい記述です。 しかし、その作用は利尿であって、「尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示す」のは、(a)で見たウワウルシです。 基原は正しいのに作用だけ他の生薬のものに差し替える、という作り方です。生薬は基原と作用を必ず対で覚えてください。 【(d)について ―― その説明は猪苓湯】 「体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適す」とされるのは、猪苓湯です。そして猪苓湯はカンゾウを含みません。 竜胆瀉肝湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされ、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。構成生薬としてカンゾウを含みます。 【泌尿器用薬の生薬と漢方】 ウワウルシ  ツツジ科のクマコケモモの葉   利尿と尿路の殺菌消毒 ソウハクヒ  クワ科のマグワの根皮      利尿(尿量減少に) モクツウ   アケビ科のアケビ等の蔓性の茎  利尿 カゴソウ   シソ科のウツボグサの花穂    利尿(尿量減少に) キササゲ   ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実 利尿(尿量減少に) サンキライ  ユリ科のケナシサルトリイバラの塊茎 利尿

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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