胃腸に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第82問

胃腸に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 消化を助け、胃もたれを改善し、胃をすっきりさせる効果を主とする製剤は、食間や就寝前の服用のものが多い。b センナ、センノシドは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、乳児に下痢を生じるおそれがある。c 制酸薬は、胃内容物の刺激によって分泌促進される胃液から胃粘膜を保護することを目的として服用されるが、暴飲暴食による胸やけ、吐きけ、嘔吐等の症状を予防するものではない。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)と(c)です。 【(a)が誤り ―― 消化を助ける製剤は食後が多い】 消化を助け、胃もたれを改善し、胃をすっきりさせる効果を主とする製剤は、食後服用のものが多いとされています。「食間や就寝前」ではありません。 服用のタイミングは、製剤の目的によって違います。 消化を助け、胃もたれを改善する製剤(消化薬など)  食後服用のものが多い 空腹時や就寝時の胸やけ、ゲップ、胃部不快感等の緩和を目的とする製剤(制酸薬など) 食間や就寝前服用のものが多い どちらの効果も有する製剤              食後または食間の服用指示
解説の続きをみる続きを閉じる
食べたものを消化する薬なのだから食後、胃酸が出すぎて困るのは空腹時だから食間や就寝前、と理屈で考えると覚えやすくなります。 なお、健胃薬のうち、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると、効果が期待できません。苦味や芳香による健胃作用は、味わうこと・香りをかぐこと自体が薬効の一部だからです。この点も頻出です。 【(b)正しい ―― センナ、センノシドと授乳】 センナ、センノシドは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、乳児に下痢を生じるおそれがあります。 このため、添付文書では授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けることとされています。ダイオウも同じ理由で同じ注意が必要です。 センナ、センノシド、ダイオウについては、ほかに次の点も重要です。 大腸を刺激して排便を促す(大腸刺激性瀉下成分) 妊婦または妊娠していると思われる女性では、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため使用を避ける 連用すると腸が慣れて(耐性を生じて)、効果が弱くなるため、継続的な使用は避ける ヒマシ油も同様に、急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、妊婦または妊娠していると思われる女性、3歳未満の乳幼児では使用を避ける必要があります。また、防虫剤や殺鼠剤を誤飲した場合など、脂溶性の物質による中毒には使用を避けるという注意もあります。脂溶性の物質の吸収を促してしまうためです。 【(c)正しい ―― 制酸薬は予防薬ではない】 制酸薬は、胃内容物の刺激によって分泌促進される胃液から胃粘膜を保護することを目的として服用されるものです。 一方で、暴飲暴食による胸やけ、吐きけ、嘔吐等の症状を予防するものではありません。飲み会の前に先回りして飲んでおく、という使い方は想定されていない、ということです。 制酸薬についての注意もあわせて確認しておきましょう。 制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品(炭酸飲料等)と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用が低下するおそれがあるため、炭酸飲料等での服用は適当でない ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等の無機塩類が用いられるため、腎臓病の診断を受けた人では、これらの排泄が遅れて体内に貯留しやすくなる カルシウム、アルミニウムを含む成分は、止瀉薬にも配合されるため、便秘を生じることがある マグネシウムを含む成分は、瀉下作用を示すことがある

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「主な医薬品とその作用」のほかの問題

  1. 令和7年度 第62問解熱鎮痛薬及び頭痛に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  2. 令和7年度 第75問強心薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  3. 令和7年度 第88問痔及び痔疾用薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  4. 令和8年度 第61問次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
  5. 令和8年度 第74問貧血用薬(鉄製剤)とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  6. 令和8年度 第87問浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク