解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第65問
解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。ア アスピリンは、15歳未満の小児に対しては、一般用医薬品として使用してはならない。イ 出産予定日12週間以内の妊婦がアスピリンの使用を避けなければならない理由は、アスピリンに血液を凝固しにくくさせる作用があるためである。ウ エテンザミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しても安全に使用できる。エ エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、解熱鎮痛成分としては、単独で使用されることが多い。
- (1)(ア、イ)
- (2)(ア、エ)
- (3)(イ、ウ)
- (4)(ウ、エ)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(ア)と(イ)です。
【(ア)正しい ―― アスピリンと15歳未満】
アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む)、サザピリン、サリチル酸ナトリウムなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分は、15歳未満の小児に対しては、一般用医薬品として使用してはいけません。
理由 …… ライ症候群の発生との関連性が示唆されているためです。
ライ症候群は、主に小児が水痘(水疱瘡)やインフルエンザにかかっているときに、激しい嘔吐、意識障害、けいれん等の急性脳症の症状を呈し、死亡率が高いとされる病態です。
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例外 …… いわゆる小児用のアスピリン製剤は、医療用医薬品として、川崎病などに限って用いられます。
一般用医薬品としては認められていません。
【(イ)正しい ―― 出産予定日12週以内の妊婦】
アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があります。これが、出産予定日12週以内の妊婦が使用を避けなければならない理由の一つです。
その他の理由 …… 妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮や早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれ。
血液凝固への作用の別の面 …… アスピリンは、血栓ができやすい人に対し、血栓予防薬(低用量)として医療用で用いられることがあります。
そのため、一般用医薬品の解熱鎮痛薬でも、出血傾向のある人は使用を避ける必要があります。
【(ウ)が誤り ―― エテンザミドも避ける】
エテンザミドはサリチル酸系の解熱鎮痛成分です。したがって、水痘(水疱瘡)またはインフルエンザにかかっている15歳未満の小児には使用を避ける必要があります。「安全に使用できる」は明確な誤りです。
整理 …… 15歳未満に一律に使えないのがアスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウム。
水痘やインフルエンザにかかっている15歳未満に使用を避けるのが、サリチルアミドとエテンザミドです。
一律禁止か、条件つきかの違いがあります。
【(エ)が誤り ―― エテンザミドは組み合わせて用いられる】
エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分が痛みの発生を抑える働きを中心とするのに対し、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが優位である、という違いがあります。そこまでは設問のとおりです。
しかし、そのために他の成分と組み合わせて配合されることが多く、「単独で使用されることが多い」という結論が誤りです。
ACE処方 …… アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの3つを組み合わせた配合です。
それぞれの頭文字をとった呼び名で、作用の仕方が異なる成分を組み合わせて効果を高める工夫です。
この語は繰り返し出題されます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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