小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ…

主な医薬品とその作用 第77問

小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、鎮静作用のほか、血液の循環を抑制する作用があるとされている生薬成分を中心に配合されている。イ 柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合、作用が比較的緩和なため、長期間(3ヶ月間位)服用して様子をみることが望ましい。ウ 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤は、生後1ヶ月の乳児に使用することができる。エ カンゾウについては、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられる。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(エ)だけです。 【(ア)が誤り ―― 血液の循環を「促す」】 小児の疳を適応症とする生薬製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されています。「循環を抑制する」ではありません。 主な生薬  ゴオウ、ジャコウ ……   緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す作用。  レイヨウカク、ジンコウ …… 鎮静作用。  リュウノウ …… 気つけ。  チョウジ、サフラン、ニンジン ……
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  健胃、強壮など。 【(イ)が誤り ―― 「1週間位」を目安とする】 柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合には、1週間位服用しても症状の改善がみられないときは、いったん服用を中止して、専門家に相談することとされています。「3か月間位服用して様子をみる」のではありません。 理由 ……  漫然と長期間服用することで、本来受診すべき状態を見逃すおそれがあるためです。 柴胡加竜骨牡蛎湯 ……  体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴うものの高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘。  ダイオウを含む場合があります。  カンゾウは含みません。 抑肝散 ……  体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症。  カンゾウを含みます。 【(ウ)が誤り ―― 生後3か月未満には使用しない】 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3か月未満の乳児には使用しないこととされています。 理由 ……  生後3か月未満の乳児では、医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品の使用はやむを得ない場合にとどめるべきだからです。  この「生後3か月未満」という数字は、そのまま問われます。 【(エ)正しい ―― カンゾウの健胃作用】 カンゾウについては、小児の疳を適応症とする生薬製剤では、主として健胃作用を期待して用いられます。 注意点 ……  乳幼児に使用される場合は、体格の個人差から適切な量を見極めにくく、偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。  体表面積が小さい人(低身長、低体重)ほど  偽アルドステロン症を生じやすいためです。  この点も繰り返し問われます。 【小児の疳について】 疳とは ……  夜泣き、ひきつけ、かんむし(神経質、興奮しやすい)などの症状です。 背景 ……  乳幼児は、食事、睡眠、排泄等の生理的な機能が未発達であり、気分が落ち着かなくなることがあります。  また、身体的な成長に対して、精神的な成長が追いついていないことによる  場合もあります。 保護者への助言 ……  症状が現れる原因として、乳幼児の食事、睡眠、排泄等の生理的な機能の未発達が関係していることを伝え、保護者側に問題がある場合には、保護者側の安眠等を図ることも重要である、と手引きは述べています。

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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