次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、生じた血栓が分解されにくくなるため、「相談すること」の項目中に「…
医薬品の適正使用と安全対策 第108問
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、生じた血栓が分解されにくくなるため、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)、血栓症を起こすおそれのある人」と記載することとされている内服薬の成分の正誤について、正しい組合せはどれか。a スクラルファート(スクラルファート水和物)b 次硝酸ビスマスc パパベリン塩酸塩d トラネキサム酸
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。該当するのは(d)トラネキサム酸だけです。
【なぜトラネキサム酸か】
トラネキサム酸は、体内で起炎物質の産生を抑えることで炎症を鎮める抗炎症成分です。同時に、凝固した血液を溶けにくくする働きがあります。そのため、すでに血栓がある人や血栓症を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなり、症状を悪化させるおそれがあります。
対象となる人 …… 脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等の血栓のある人、血栓症を起こすおそれのある人。
「相談すること」の項目に記載されます。
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セトラキサート塩酸塩も同じ …… 胃粘膜保護・修復成分のセトラキサート塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じるため、同様に血栓のある人では注意が必要です。
この2つはセットで覚えてください。
【他の成分について】
スクラルファート …… アルミニウムを含む胃粘膜保護・修復成分。
注意すべきは透析療法を受けている人(禁忌)と腎臓病の人です。
次硝酸ビスマス …… 止瀉薬の収斂成分。
海外で長期連用による精神神経症状が報告されており、1週間以上の連用は避けます。
胃潰瘍の診断を受けた人は吸収が高まるおそれがあり相談が必要です。
また、妊婦は使用を避けます(血液-胎盤関門を通過するため)。
パパベリン塩酸塩 …… 消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める成分です。
抗コリン成分のような胃液分泌を抑える作用はありませんが、眼圧を上昇させる作用があるため、緑内障の診断を受けた人は相談が必要です。
出典:登録販売者試験 令和3年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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