皮膚に用いる薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第90問
皮膚に用いる薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。b 尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。c 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示すため、患部が浸潤又は化膿している場合に用いられる。d ヘパリン類似物質は、血液凝固を抑える働きがあるため、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症など)の診断を受けた人では、使用を避ける必要がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)(d)です。
【(a)正しい ―― サリチル酸】
角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示します。イボやたこ、うおのめの治療に用いられ、抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待されてにきび用薬や頭皮のフケを抑える目的でも配合されます。
似た働きの成分 …… イオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより角質軟化作用を示します。抗菌、抗真菌作用も期待されます。
【(b)正しい ―― 尿素】
角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられます。ヘパリン類似物質、グリセリン、白色ワセリンなども保湿成分です。
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【(c)が誤り ―― 浸潤・化膿部位には使わない】
酸化亜鉛が患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する(収斂・皮膚保護作用)という前半は正しいのですが、患部が浸潤又は化膿している場合には使用を避けます。表面を乾燥させて、かえって症状を悪化させるおそれがあるためです。また、患部に汁が出ているような場合にも適しません。
【(d)正しい ―― ヘパリン類似物質】
血行促進、保湿のほか、血液凝固を抑える働きがあります。そのため、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)の診断を受けた人では使用を避ける必要があります。同様の理由で、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムも出血性血液疾患の人には使用できません。
出典:登録販売者試験 令和3年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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