妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第11問

妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。b 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。c 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。d 授乳婦が使用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはない。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(c)です。 【(a)正しい ―― ビタミンAと先天異常】 ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされています。 なぜか …… ビタミンAは脂溶性で体内に蓄積しやすいためです。 添付文書では「妊娠3か月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人」は「相談すること」とされています。 解熱鎮痛成分の「出産予定日12週以内」と混同しないよう区別してください。 【(b)が誤り ―― 血液-胎盤関門は「混ざらない」仕組み】
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血液-胎盤関門は、胎児の血液と母体の血液とが混ざり合わない仕組みです。設問は「混ざりあう仕組み」としており、説明が正反対です。 注意 …… 関門があるといっても万能ではありません。 医薬品の成分がどの程度胎児へ移行するかは多くの場合よく分かっていないため、妊婦への使用は慎重になります。 【(c)正しい ―― 便秘薬と流産・早産】 腸を強く刺激する瀉下成分は、腸の急激な動きに刺激されて流産や早産を誘発するおそれがあります。 具体例 …… ヒマシ油は妊婦の使用を避けます。 センナ、センノシドが配合された瀉下薬は妊婦では使用を避けるべきとされています。 【(d)が誤り ―― 乳汁中へ移行する】 医薬品の種類によっては、成分の一部が乳汁中へ移行することが知られています。「移行することはない」という言い切りが誤りです。ジフェンヒドラミン、コデイン、ロートエキス、ダイオウ、テオフィリン等が代表例です。

出典:登録販売者試験 令和5年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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