貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第79問

貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当でない。b 硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合されている場合がある。c 硫酸マンガンは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている。d ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)(d)です。 【(a)正しい ―― 予防的な使用は適当でない】 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬を使用することは適当ではありません。鉄分の摂りすぎは便秘や胃部不快感等の副作用を起こすおそれがあります。 貧血の原因を確かめる …… 貧血には鉄欠乏性貧血のほか、ビタミン欠乏性貧血、出血性の貧血などがあります。 鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血だけです。 また、基礎疾患(腫瘍や潰瘍からの慢性的な出血等)が原因のこともあるため、貧血の症状がある場合は受診を勧めることが大切です。
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【(b)正しい ―― 硫酸銅】 銅はヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つため、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合されます。 【(c)が誤り ―― これは硫酸コバルトの働き】 骨髄での造血機能を高める目的で配合されるのは硫酸コバルトです。コバルトは赤血球の形成に必要なビタミンB12の構成成分です。 硫酸マンガンとは …… マンガンは糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く 酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で配合されます。 【(d)正しい ―― ビタミンC】 アスコルビン酸等のビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられます。 服用時の助言 …… 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがありますが、心配はいりません。 ただし、服用前から便が黒い場合は消化管出血の可能性があるため、服用前の便の状況との対比が必要です。 また、鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされますが、消化器系への副作用を軽減するため 食後の服用が望ましいとされています。

出典:登録販売者試験 令和5年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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