小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せ…

主な医薬品とその作用 第68問

小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 小児鎮静薬は、興奮状態を鎮めるため、血液の循環を抑制する作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。b カンゾウは、主として健胃作用を期待して用いられるが、配合量は比較的少ないことから他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸の量を注意する必要はない。c 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合には、体質の改善に1か月位を要するため、症状の改善がみられないときでも、少なくとも1か月位は継続して服用すべきである。d ジンコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。

正答 (4)
正答は (4)。(d)だけが正しい記述です。 【(a)が誤り ―― 血液の循環を抑制するのではない】 小児鎮静薬に配合される生薬成分は、いずれも古くから伝統的に用いられているものであり、作用が穏やかで、小児に使用される場合には、身体の状態を整えることを期待して用いられます。 「血液の循環を抑制する」という説明はあてはまりません。 小児の疳とは …… 乾(かん)という意味もあると言われており、痩せて血が少ないことによるものとされています。 身体の血が不足して気逆の状態となり、それが興奮、不眠などの症状として現れると考えられています。
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【(b)が誤り ―― グリチルリチン酸の量に注意が要る】 カンゾウについては、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸の量に注意が必要です。 なぜか …… 偽アルドステロン症を生じるおそれがあるためです。 小児鎮静薬だけを見ていても足りません。 かぜ薬、鎮咳去痰薬、胃腸薬など、多くの一般用医薬品にカンゾウが配合されています。 なお …… カンゾウは健胃作用を期待して配合される場合もありますが、量の注意はいずれにせよ必要です。 【(c)が誤り ―― 改善しなければ中止して相談】 小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談する必要があります。 「少なくとも1か月位は継続して服用すべき」ではありません。 小児鎮静薬の位置づけ …… 症状の原因となる 体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1か月位) 継続して服用されることがあります。 だからといって効かないものを飲み続けてよいわけではありません。 【(d)正しい ―― ジンコウ】 ジンコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられます。 基原 …… ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものです。 小児鎮静薬の生薬 …… ゴオウ、ジャコウ …… 緊張や興奮を鎮め、             血液の循環を促す レイヨウカク …… 緊張や興奮を鎮める ジンコウ …… 鎮静、健胃、強壮 リュウノウ …… 中枢神経系の刺激作用による         気つけ ユウタン …… 苦味による健胃 チョウジ …… 香りによる健胃

出典:登録販売者試験 令和6年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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