医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第2問
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 投与量と効果の関係は、薬物用量の増加に伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。b 製造販売後安全管理の基準としてGood Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。c Good Clinical Practice(GCP)に準拠した手順で安全な治療量を設定することが新規医薬品の開発に関連する臨床試験(治験)の目標の一つである。d 治療量を超えた量を単回投与した場合、毒性が発現するおそれはない。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【(a)正しい ―― 用量と反応の関係を順に覚える】
投与量を少しずつ増やしていったときに、体の反応がどう変わるかを並べたものが次の流れです。この順番はそのまま出題されますので、順序で覚えてください。
無作用量 …… 効果がまったく現れない量
最小有効量 …… 効果が現れ始める量
治療量 …… 治療に用いる、有効で安全な範囲
中毒量 …… 治療量の上限を超え、中毒症状が現れる量
致死量 …… 死に至る量
問題文は「無作用量から、最小有効量を経て、治療量に至る」としており、この流れと一致しますので正しい記述です。
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【(b)が誤り ―― 基準の名前と中身の対応がずれている】
製造販売後安全管理の基準は、GVP(グッド・ビジリアンス・プラクティス)です。一方のGPSPは、製造販売後の調査及び試験の実施の基準にあたります。名前が似ていて紛らわしいので、次のように整理しておきましょう。
GLP …… 非臨床試験(動物などでの安全性試験)の基準
GCP …… 臨床試験(ヒトでの治験)の基準
GVP …… 製造販売後の安全管理の基準
GPSP …… 製造販売後の調査・試験の基準
承認前が上の2つ、承認後が下の2つ、と時間軸で分けると混乱しにくくなります。
【(c)正しい ―― 治験のねらい】
ヒトを対象とする臨床試験は、国際的に合意された基準であるGCPに沿って行われます。その目的のひとつが、安全に使える治療量の幅を見きわめることです。記述のとおりで正しい内容です。
【(d)が誤り ―― 「1回だけなら安全」ではない】
治療量を超えた量を1回だけ与えた場合(単回投与)でも、中毒症状が現れたり、ときに死に至ることがあります。また、少量であっても長期にわたって投与されれば、慢性的な毒性が現れる場合もあります。「単回だから大丈夫」「少量だから大丈夫」という言い回しが出てきたら、まず誤りを疑ってください。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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