みずむし・たむし及びその治療に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第51問

みずむし・たむし及びその治療に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a たむしは、皮膚に常在する黄色ブドウ球菌が繁殖することで起こる疾患である。b 剤形は、皮膚が厚く角質化している部分には、液剤よりも軟膏が適している。c 爪に発生する白癬(爪白癬)は難治性のため、医療機関(皮膚科)における全身的な治療(内服抗真菌薬の処方)を必要とする場合が少なくない。d みずむしやたむしに対する基礎的なケアと併せて、一般用医薬品を2週間位使用しても症状が良くならない場合には、他の一般用医薬品と併用することが望ましい。

正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 誤、b 誤、c 正、d 誤 です。 【(a)が誤り ―― 原因は真菌であって細菌ではない】 みずむし、たむし、いんきんたむしは、いずれも皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌類の寄生によって起こる疾患です。黄色ブドウ球菌は細菌であり、原因ではありません。 黄色ブドウ球菌などの細菌が毛穴から侵入して起こるのは、にきびや毛嚢炎(おでき)です。原因となる微生物が細菌か真菌かで、使う薬がまったく変わりますので、ここは確実に区別してください。 発生する部位によって呼び名が変わる点も押さえておきましょう。
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みずむし …… 足に生じたもの ぜにたむし …… 輪状の小さな斑点が胴や四肢に生じたもの いんきんたむし …… 内股に生じたもの しらくも …… 頭部に生じたもの 【(b)が誤り ―― 厚い角質には液剤】 剤形の選び方は、皮膚が厚く角質化している部分には、軟膏よりも液剤が適しているとされています。液剤のほうが角質層に浸透しやすいためです。問題文は逆になっていますので誤りです。 剤形の使い分けは次のとおりです。 軟膏、クリーム …… じゅくじゅくと湿潤している患部に適する 液剤 …… 患部が乾燥していて皮膚が厚く角質化している部分に適する 「乾いて硬いところには液、じゅくじゅくには軟膏」と覚えてください。 【(c)正しい ―― 爪白癬は医療機関へ】 爪に発生する白癬(爪白癬)は、一般用医薬品の外用薬では爪の内部まで薬剤が浸透しにくく、難治性です。皮膚科における全身的な治療(内服抗真菌薬の処方)を必要とする場合が少なくありません。記述のとおりです。 同じく、湿疹とみずむしの区別がつきにくい場合や、患部が広範囲にわたる場合も、医療機関の受診を勧めます。 【(d)が誤り ―― 併用ではなく受診】 基礎的なケアとあわせて一般用医薬品を2週間位使用しても症状が良くならない場合には、他の一般用医薬品と併用するのではなく、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。 そもそも、みずむし・たむし用薬は有効成分が重複しないよう、併用を避けるのが原則です。効かないときに薬を足していくという発想は、登録販売者の判断としては誤りになります。 なお、みずむし・たむし用薬の使用に関しては、湿疹に使用すると症状を悪化させることがあるため、湿疹か白癬か判断がつかない場合には使用を避けるべきとされています。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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