第1欄の記述は、婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。…
主な医薬品とその作用 第43問
第1欄の記述は、婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。第1欄女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤のうち、( )は構成生薬としてカンゾウを含む。
- (1)温経湯、四物湯
- (2)温経湯、桃核承気湯
- (3)四物湯、桃核承気湯
- (4)温清飲、五積散
- (5)五積散、当帰芍薬散
正答 (2)
正答は (2)。温経湯と桃核承気湯がカンゾウを含みます。
【婦人薬の漢方とカンゾウ】
女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤のうち、カンゾウを含むのは次のものです。
温経湯 加味逍遙散
柴胡桂枝乾姜湯 桃核承気湯
五積散 女神散
芎帰調血飲
逆に、カンゾウを含まないのは次のとおりです。
当帰芍薬散 桂枝茯苓丸 四物湯 温清飲
選択肢を一つずつ当たれば答えは一つに絞れます。(1)は四物湯、(3)も四物湯、(5)は当帰芍薬散が含まないので外れます。(4)は五積散こそ含みますが温清飲が含みません。残るのが温経湯と桃核承気湯の(2)です。
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【温経湯 ―― 手足がほてり、唇が乾く】
温経湯は、体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれに適すとされます。胃腸の弱い人には不向きです。
「手足がほてり、唇が乾く」という言い回しは温経湯にしか出てきません。ここを合図に覚えてください。
【桃核承気湯 ―― のぼせて便秘しがち】
桃核承気湯は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされます。
カンゾウに加えてダイオウも含みます。ですから体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きで、授乳中の人では使用を避けるか授乳を避けることとされています。ダイオウの成分が乳汁中に移行し、乳児に下痢を起こすおそれがあるためです。
【ほかの選択肢にある処方】
四物湯 体力虚弱で冷え症、皮膚が乾燥し色つやが悪い
胃腸障害のないものに。胃腸の弱い人には不向き
温清飲 体力中等度で皮膚がかさかさして色つやが悪く、
のぼせるもの。肝機能障害に注意
五積散 カンゾウとマオウを含む。体力中等度又はやや虚弱で、
冷えがあるもの
当帰芍薬散 体力虚弱で冷え症、貧血の傾向があり疲労しやすいもの
【覚え方】
婦人薬の漢方は数が多いので、まずカンゾウを含まない四つ(当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・四物湯・温清飲)を覚えてしまい、それ以外は含むと考えるのが速いです。五積散だけはマオウも含むので別枠で押さえておいてください。
出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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