歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第52問
歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 外用薬の場合、口腔内に食べ物のかすなどが残っている状態のままでは十分な効果が期待できず、口腔内を清浄にしてから使用することが重要である。b 銅クロロフィリンナトリウムは、殺菌消毒作用のほか、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合される。c 殺菌消毒作用や抗炎症作用を期待して、チョウジ油(フトモモ科のチョウジの蕾又は葉を水蒸気蒸留して得た精油)が配合されている場合がある。d コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンAが配合されている場合がある。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【(a)正しい ―― 口の中をきれいにしてから使う】
歯槽膿漏薬の外用薬は、患部に直接作用させるものです。口腔内に食べ物のかすなどが残っている状態では、薬剤が患部に届かず十分な効果が期待できません。口腔内を清浄にしてから使用することが重要です。記述のとおりです。
同じ考え方は、口内炎用薬や含嗽薬(うがい薬)にも当てはまります。
【(b)が誤り ―― 銅クロロフィリンナトリウムの働きが違う】
銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果を期待して配合される成分です。殺菌消毒作用や止血作用を目的とするものではありません。
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出血を抑える目的で配合されるのは、カルバゾクロムです。毛細血管を補強して止血する成分で、歯槽膿漏薬のほか、痔の薬にも用いられます。
歯槽膿漏薬の成分を目的別に整理しておきましょう。
殺菌消毒成分 …… セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロピルメチルフェノール
抗炎症成分 …… グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸
止血成分 …… カルバゾクロム
組織修復成分 …… アラントイン、銅クロロフィリンナトリウム
【(c)正しい ―― チョウジ油は生薬由来の精油】
チョウジ油は、フトモモ科のチョウジの蕾または葉を水蒸気蒸留して得た精油で、殺菌消毒作用や抗炎症作用を期待して配合されます。基原植物と得かたまでそのまま問われますので、この一文の形で覚えておくとよいでしょう。
生薬のチョウジそのものは、芳香性健胃薬としても用いられます。
【(d)が誤り ―― ビタミンAではなくビタミンC】
コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して配合されるのは、ビタミンC(アスコルビン酸、アスコルビン酸カルシウム等)です。ビタミンAではありません。
ビタミンCがコラーゲンの合成に関わっていることを知っていれば、「コラーゲン代謝」という語から導けます。壊血病がビタミンC不足で起こり、歯ぐきから出血するという知識ともつながります。
歯槽膿漏薬に配合されるビタミンは2つです。
ビタミンC …… コラーゲン代謝の改善、毛細血管の強化
ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等) …… 歯周組織の血行を促す
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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