脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第70問

脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 神経系は、神経細胞が連なっており、神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起(軸索)を神経線維という。b 末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う体性神経系と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う自律神経系に分類される。c 心臓の心拍数は、交感神経系が活発になると減少する。d 肝臓は、交感神経系が活発になるとグリコーゲンを分解し、ブドウ糖を放出する。

正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 正、b 正、c 誤、d 正 です。 【(a)正しい ―― 軸索と神経線維】 神経系は神経細胞が連なってできており、神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起(軸索)を神経線維といいます。記述のとおりです。 神経細胞同士は直接つながっているわけではなく、わずかな隙間を挟んでいます。この接合部をシナプスといい、ここで神経伝達物質が放出されて情報が伝えられます。医薬品の多くは、この伝達の仕組みに働きかけるものですので、第3章の理解にも直結します。 【(b)正しい ―― 末梢神経系の分類】
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末梢神経系は、その機能に着目して次の2つに分類されます。 体性神経系 …… 随意運動、知覚等を担う 自律神経系 …… 消化管の運動や血液の循環等のように、生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う 記述のとおりで正しい内容です。さらに自律神経系は、交感神経系と副交感神経系に分かれます。 【(c)が誤り ―― 交感神経で心拍数は増える】 交感神経系が活発になると、心臓の心拍数は増加します。問題文は「減少する」としていますので誤りです。 交感神経系は、体が闘争や逃走に備えている状態で活発になります。走って逃げるときに心臓がどう動くかを考えれば、増加すると分かります。この「闘争・逃走」の場面を思い浮かべる方法は、自律神経系の設問すべてに使えます。 主な効果器と、それぞれの反応を整理しておきましょう。 目 …… 交感神経で瞳孔散大 / 副交感神経で瞳孔収縮 唾液腺 …… 交感神経で少量の粘性の高い唾液 / 副交感神経で唾液分泌亢進 心臓 …… 交感神経で心拍数増加 / 副交感神経で心拍数減少 気管、気管支 …… 交感神経で拡張 / 副交感神経で収縮 胃 …… 交感神経で血管の収縮 / 副交感神経で胃液分泌亢進 腸 …… 交感神経で運動低下 / 副交感神経で運動亢進 膀胱 …… 交感神経で排尿筋の弛緩(排尿抑制) / 副交感神経で排尿筋の収縮(排尿促進) 【(d)正しい ―― 肝臓からブドウ糖が放出される】 肝臓は、交感神経系が活発になるとグリコーゲンを分解し、ブドウ糖を放出します。記述のとおりです。 これも「闘争・逃走」で説明がつきます。すぐに動けるようエネルギー源を血液中に放出する、というわけです。 なお、汗腺については例外があります。交感神経線維の末端から放出される神経伝達物質は通常ノルアドレナリンですが、汗腺(エクリン腺)を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが放出されます。この例外は頻出ですので、必ず覚えてください。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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