骨格系及び筋組織に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第69問
骨格系及び筋組織に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 赤血球、白血球、血小板は、骨髄で産生される造血幹細胞から分化することにより、体内に供給される。b 骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)は、骨が成長を停止するまで繰り返され、その後は行われない。c 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性が高い。d 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見え、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。
- (1)(a、c)
- (2)(b、c)
- (3)(b、d)
- (4)(a、d)
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(a)(d)の2つです。
【(a)正しい ―― 血球はすべて骨髄でつくられる】
赤血球、白血球、血小板は、いずれも骨髄で産生される造血幹細胞から分化することによって体内に供給されます。記述のとおりです。
もとは同じ幹細胞から分かれていく、という点が要点です。ですから、骨髄の働きが抑えられる医薬品の副作用では、赤血球も白血球も血小板も同時に減ることがあります。
【(b)が誤り ―― 骨の代謝は生涯続く】
骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)は、骨の成長が停止した後も一生を通じて繰り返されます。問題文は「その後は行われない」としていますので誤りです。
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骨吸収と骨形成が互いに釣り合うことで、一定の骨密度が保たれています。このつり合いが崩れて骨吸収が上回ると、骨粗鬆症になります。高齢者やカルシウム不足の話ともつながる知識です。
骨の機能もまとめて覚えておきましょう。
身体の支持 …… 体を支える
臓器の保護 …… 頭蓋骨が脳を、肋骨が心臓や肺を守る
運動 …… 骨格筋の収縮を、関節を支点としたてこの働きによって体の動きに変える
造血 …… 骨髄で血球をつくる
貯蔵 …… カルシウムやリン等の無機質を蓄える
【(c)が誤り ―― 腱は伸縮性がほとんどない】
筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性がほとんどありません。
問題文は「伸縮性が高い」としており、結論が正反対です。腱は筋肉と骨をつなぐ丈夫な紐であって、ゴムのように伸び縮みするものではない、と考えてください。
【(d)正しい ―― 骨格筋は横紋のある随意筋】
骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見え、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋です。記述のとおりです。
筋組織は3種類あり、横紋の有無と随意・不随意の組み合わせが必ず問われます。表にして覚えてください。
骨格筋 …… 横紋あり / 随意筋 / 体性神経系(運動神経)が支配
平滑筋 …… 横紋なし / 不随意筋 / 自律神経系が支配
心筋 …… 横紋あり / 不随意筋 / 自律神経系が支配
ややこしいのは心筋で、横紋があるのに不随意筋という点が例外的です。ここが狙われますので、「心臓は意識では止められないが、模様はある」と押さえておきましょう。
なお、骨格筋は疲労しやすく、長時間の動作は難しいのに対し、平滑筋や心筋は疲労しにくいという違いもあります。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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