一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目に記載することとされている使用を避けるべき人と主な成分・…
医薬品の適正使用と安全対策 第104問
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目に記載することとされている使用を避けるべき人と主な成分・薬効群等との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。(使用を避けるべき人) (主な成分・薬効群等)a 糖尿病の診断を受けた人 - カフェインを主薬とする眠気防止薬b 透析療法を受けている人 - スクラルファートが配合された胃腸薬c 心臓病の診断を受けた人 - プソイドエフェドリン塩酸塩d 出産予定日12週以内の妊婦 - アスピリン
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。組み合わせは a 誤、b 正、c 正、d 正 です。
【(a)が誤り ―― 眠気防止薬は胃潰瘍と胃酸過多】
カフェインを主薬とする眠気防止薬について、「してはいけないこと」に記載されているのは、胃潰瘍の診断を受けた人と胃酸過多の症状がある人です。糖尿病ではありません。
胃潰瘍の診断を受けた人 …… 胃液の分泌が亢進し、胃潰瘍の症状を悪化させるおそれがあるため
胃酸過多の症状がある人 …… カフェインが胃液の分泌を亢進し、症状を悪化させるおそれがあるため
なお、糖尿病の診断を受けた人が「してはいけないこと」の対象となるのは、プソイドエフェドリン塩酸塩です。肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるためです。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― スクラルファートと透析療法】
透析療法を受けている人は、スクラルファートが配合された胃腸薬を使用してはいけません。記述のとおりです。
理由は、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるためです。
アルミニウムを含む成分は、透析療法を受けている人では使用できません。次のものをまとめて覚えてください。
スクラルファート
水酸化アルミニウムゲル
ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム
合成ヒドロタルサイト
アルジオキサ
アルジオキサ、スクラルファートは、名前からはアルミニウムが分かりにくいので、特に注意してください。
【(c)正しい ―― プソイドエフェドリンと心臓病】
心臓病の診断を受けた人は、プソイドエフェドリン塩酸塩を使用してはいけません。記述のとおりです。
交感神経系を刺激する作用が強く、心臓に負担をかけるためです。
プソイドエフェドリン塩酸塩について、「してはいけないこと」の対象となる人をまとめておきます。
心臓病の診断を受けた人
高血圧の診断を受けた人
糖尿病の診断を受けた人
甲状腺機能障害の診断を受けた人
前立腺肥大による排尿困難がある人
「相談すること」ではなく「してはいけないこと」である点が重要です。
【(d)正しい ―― 出産予定日12週以内とアスピリン】
出産予定日12週以内の妊婦は、アスピリンを使用してはいけません。記述のとおりです。
理由は、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるためです。
出産予定日12週以内の妊婦が「してはいけないこと」の対象となる成分は、次のとおりです。
アスピリン、アスピリンアルミニウム
イブプロフェン
なお、アスピリンについては、15歳未満の小児も「してはいけないこと」の対象です。ライ症候群の発生との関連性が示唆されているためです。
「妊婦又は妊娠していると思われる人」は「相談すること」、「出産予定日12週以内の妊婦」は「してはいけないこと」という違いも、あわせて押さえておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「医薬品の適正使用と安全対策」のほかの問題
- 令和7年度 第104問医薬品の安全対策に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせは
- 令和7年度 第110問医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等の報告に関する記述の
- 令和7年度 第116問医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第102問一般用医薬品に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 令和5年度 第108問次の表は、ある一般用医薬品の解熱鎮痛薬に含まれている主な成分の一覧である。この解熱鎮痛薬
- 令和5年度 第114問副作用情報等の評価及び措置に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
スポンサーリンク

