副作用情報等の評価及び措置に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

医薬品の適正使用と安全対策 第114問

副作用情報等の評価及び措置に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、効能・効果や用法・用量の一部変更、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な措置を講じている。c 1997年に厚生省(当時)は、血液製剤によるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染被害を深く反省し、医薬品、食中毒、感染症、飲料水等に起因する、国民の生命、健康の安全を脅かす事態に対して、健康被害の発生予防、拡大防止等の対策を迅速に講じていくための体制を整備した。d 厚生労働省の健康危機管理に当たっては、科学的・客観的な評価を行うが、混乱を招かないよう国民に対しては、情報を公開しないこととしている。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)正しい ―― まず製造販売業者が評価する】 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られます。記述のとおりです。 情報の流れを順に追うと、次のようになります。 各制度によって集められた副作用情報 総合機構において、専門委員の意見を聴きながら調査検討 その結果に基づき、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、必要な安全対策上の措置を講じる あわせて、製造販売業者等においても評価・検討が行われ、必要な安全対策が図られます。
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【(b)が誤り ―― 措置を講じるのは厚生労働大臣】 安全対策上必要な措置を講じるのは、厚生労働大臣です。独立行政法人医薬品医療機器総合機構ではありません。ここが誤りです。 役割分担を整理しておきましょう。 総合機構 …… 情報の整理、調査検討を行う。専門委員の意見を聴く 薬事・食品衛生審議会 …… 厚生労働大臣の諮問に応じて意見を述べる 厚生労働大臣 …… 審議会の意見を聴いて、措置を講じる 厚生労働大臣が講じる措置としては、次のものが挙げられます。 効能・効果や用法・用量の一部変更 調査・実験の実施の指示 製造・販売の中止 製品の回収 行政上の措置を行う主体が誰かを入れ替える出題は頻出ですので、「決めるのは大臣、調べるのは機構」と覚えておいてください。 【(c)正しい ―― 健康危機管理体制の整備】 1997年に厚生省(当時)は、血液製剤によるヒト免疫不全ウイルス感染被害を深く反省し、医薬品、食中毒、感染症、飲料水等に起因する、国民の生命、健康の安全を脅かす事態に対して、健康被害の発生予防、拡大防止等の対策を迅速に講じていくための体制を整備しました。記述のとおりです。 薬害事件が、その後の制度づくりのきっかけになっている、という流れを押さえておきましょう。 【(d)が誤り ―― 情報は公開する】 厚生労働省の健康危機管理に当たっては、科学的・客観的な評価を行うとともに、その過程の透明性を確保し、国民に対する説明責任を果たしていくこととされています。 情報を公開しないという方針ではありません。むしろ、過去の薬害事件において、情報が適切に公開されなかったことが被害の拡大につながったという反省から、透明性の確保が掲げられているのです。「混乱を招かないよう公開しない」という理由付けも、この文脈からは成り立ちません。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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