次の表は、ある一般用医薬品の外用痔疾用薬の注入軟膏に含まれている成分の一覧である。この医薬品に関する記述の正誤について、…
主な医薬品とその作用 第43問
次の表は、ある一般用医薬品の外用痔疾用薬の注入軟膏に含まれている成分の一覧である。この医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。1個(2g)中リドカイン 60mgプレドニゾロン酢酸エステル 1mgトコフェロール酢酸エステル 50mgアラントイン 20mga 局所の感染を防止することを目的として、殺菌消毒成分が配合されている。b 配合されているステロイド性抗炎症成分は、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。c 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせる成分が配合されている。d 肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分が配合されている。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。組み合わせは a 誤、b 正、c 誤、d 正 です。
まず、表に並んだ成分がそれぞれ何に分類されるかを確かめましょう。この読み替えができれば、すべての選択肢が判断できます。
リドカイン …… 局所麻酔成分。痛みや痒みを和らげる
プレドニゾロン酢酸エステル …… ステロイド性抗炎症成分
トコフェロール酢酸エステル …… ビタミンE。末梢血管の血行を促し、うっ血を改善する
アラントイン …… 組織修復成分
【(a)が誤り ―― 殺菌消毒成分は入っていない】
この製剤には、殺菌消毒成分は配合されていません。
解説の続きをみる続きを閉じる
外用痔疾用薬に配合される殺菌消毒成分には、クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、デカリニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノールなどがあります。表にはこれらが含まれていませんので、a は誤りです。
【(b)正しい ―― ステロイドは含有量によらず長期連用を避ける】
プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分であり、その含有量によらず長期連用を避ける必要があります。記述のとおりです。
ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織における炎症を抑える作用を示す一方で、免疫機能を低下させる作用もあります。そのため、次の注意が求められます。
感染を伴う部位には使用を避ける …… 細菌、真菌、ウイルスによる感染を悪化させるおそれ
長期連用を避ける …… 含有量によらず
患部が広範囲である場合には使用を避ける
外用痔疾用薬のステロイド性抗炎症成分としては、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステルが用いられます。坐剤及び注入軟膏では、含有量によらず長期連用を避けることとされています。
【(c)が誤り ―― 熱感刺激を生じる成分は入っていない】
局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせる成分は、クロタミトンです。表には含まれていませんので、c は誤りです。
局所刺激成分を整理しておきましょう。
熱感刺激を与えるもの …… クロタミトン
冷感刺激を与えるもの …… メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油
【(d)正しい ―― アラントインは組織修復成分】
肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分であるアラントインが配合されています。記述のとおりです。
組織修復成分としては、アラントインのほか、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)が用いられます。
アラントインは、外用痔疾用薬のほか、外皮用薬、口内炎用薬、点眼薬にも組織修復の目的で配合されます。薬効群をまたいで登場する成分です。
【この形式の解き方】
成分表が示される設問は、表の成分を分類に置き換えてから、選択肢を照合するという手順で解きます。選択肢の側から考えるのではなく、まず表を整理してしまうほうが確実で速いです。
なお、リドカインについては、まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがある点も押さえておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「主な医薬品とその作用」のほかの問題
- 令和7年度 第24問第1欄の記述は、咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである
- 令和7年度 第37問口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第50問外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第23問第1欄の記述は、かぜ薬(総合感冒薬)として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当
- 令和5年度 第37問脂質異常症に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか
- 令和5年度 第50問外皮用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
スポンサーリンク

