外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第50問

外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a インドメタシンは、非ステロイド性抗炎症成分であり、好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示す。b ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避ける等、紫外線に当たるのを避ける必要がある。c 紫雲膏は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合に適すとされるが、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。d サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。併せて抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もある。

正答 (4)
正答は (4)。a と c が誤りです。 【(a)誤り ―― 免疫機能を低下させるのはステロイド】 ここが引っかけどころです。インドメタシンが非ステロイド性抗炎症成分であるという前半は正しいのですが、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示すのはステロイド性抗炎症成分のほうです。 ステロイド性抗炎症成分(デキサメタゾン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ヒドロコルチゾン等)は、炎症を抑える作用と引き換えに、末梢組織の免疫機能を低下させます。そのため、 細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(水痘、みずむし、たむし等)
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 や、持続的な刺激感の副作用が現れることがある 感染を防御する能力を低下させるため、感染のある患部には  使用を避ける 広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものでは  ない。長期連用は避ける という注意がつきます。非ステロイド性抗炎症成分にこの性質はありません。前半が正しいので通してしまいやすいという作りです。 【(b)正しい ―― ケトプロフェンは紫外線を避ける】 ケトプロフェンが配合された外皮用薬では、使用中および使用後も当分の間は、天候にかかわらず戸外活動を避ける等、紫外線に当たるのを避ける必要があります。 理由は光線過敏症です。これは重篤な症状に至ることがあり、貼付剤の場合は剥がした後でも起こりえます。さらに、日光を避けるために患部を衣服やサポーター等で覆う必要がありますが、その際は紫外線を透過させないものを選ばなければなりません。 「天候にかかわらず」が要点です。曇りや室内でも紫外線は届くため、晴れた日だけ気をつければよい、とはなりません。 ケトプロフェンには、ほかにも大事な注意があります。 チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン、  オクトクリレンを含む製品でアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しない(交差感作のおそれ) 喘息の既往歴がある人は使用を避ける 妊婦等では使用を避ける 【(c)誤り ―― 記述は中黄膏のもの】 ここも引っかけどころです。急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされるのは中黄膏です。紫雲膏ではありません。 紫雲膏の効能・効果は、ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎です。 ただし、不向きとされる場合はどちらも同じです。 紫雲膏  → 湿潤、ただれ、火傷または外傷のひどい場合、          傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合は不向き 中黄膏  → 湿潤、ただれ、火傷または外傷のひどい場合、          傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合は不向き          (貼り薬としては、捻挫、打撲、関節炎、筋肉痛等に用いられる) 設問は、中黄膏の効能を紫雲膏のものとして書いた作りです。不向きの部分は両方に共通するので、そこだけ見て正しいと判断すると落ちます。 【(d)正しい ―― サリチル酸は角質軟化+抗菌・抗真菌・抗炎症】 サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示します。併せて抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もあります。 角質軟化成分は二つセットで覚えてください。 サリチル酸      角質成分を溶解して軟化させる。              抗菌・抗真菌・抗炎症も期待 イオウ        皮膚の角質層を構成するケラチンを変質              させて軟化。抗菌、抗真菌作用も期待 「溶解」がサリチル酸、「ケラチンを変質」がイオウです。出題者はここを入れ替えてきます。

出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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