アレルギー(過敏反応)を生じる仕組みに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお…

主な医薬品とその作用 第45問

アレルギー(過敏反応)を生じる仕組みに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって( a )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。( a )から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定の( b )(受容体)と反応することで、( c )、血管透過性亢進等の作用を示す。

正答 (5)
正答は (5)。a は肥満細胞、b はタンパク質、c は血管拡張です。 【(a)肥満細胞 ―― 名前に惑わされない】 アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離します。 肥満細胞は、脂肪細胞とはまったく別のものです。肥満や脂肪とは関係がなく、免疫に関わる細胞です。顕微鏡で見たときに細胞内に顆粒が詰まって膨らんで見えることから、この名がついています。 名前から「太っている人の細胞」と誤解しやすいので、アレルギーといえば肥満細胞と結びつけて覚えてください。
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【(b)タンパク質 ―― 受容体はタンパク質】 肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定のタンパク質(受容体)と反応します。 受容体、酵素、トランスポーターは、いずれもタンパク質でできています。医薬品の有効成分が結合して機能を変化させる相手も、多くの場合このタンパク質です。 炭水化物ではありません。受容体がタンパク質であるという点は、薬の働き方を理解する土台になりますので、しっかり押さえておきましょう。 【(c)血管拡張 ―― 症状から導く】 ヒスタミンが受容体と反応することで、血管拡張、血管透過性亢進等の作用を示します。 「血管拡張」と「血管透過性亢進」がセットで起こると、次のような症状につながります。 血管拡張 …… 皮膚の発赤、結膜の充血、鼻粘膜の充血 血管透過性亢進 …… 血漿タンパク質が組織中に漏出 → むくみ(浮腫)、蕁麻疹、鼻汁、涙 アレルギーのときに起こる「赤くなる」「腫れる」「汁が出る」という症状は、すべてこの2つで説明がつきます。「血管収縮」では、これらの症状は説明できませんので、症状から逆に導くこともできます。 【抗ヒスタミン成分の働き】 この仕組みが分かっていると、抗ヒスタミン成分の働きも理解できます。抗ヒスタミン成分は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と結合するのを妨げることで、アレルギー症状を抑えます。 抗ヒスタミン成分 …… ヒスタミンが受容体と結合するのを妨げる。クロルフェニラミンマレイン酸塩など 抗アレルギー成分 …… 肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える。クロモグリク酸ナトリウム 遊離を抑えるのか、結合を妨げるのかで、働く段階が異なります。この違いも問われますので、区別しておいてください。 なお、クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎、かぜに伴う鼻炎症状に対しては、効果がありません。また、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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