貧血用薬(鉄製剤)には、貧血を改善するためビタミン成分が配合されている場合がある。次の1~5で示されるビタミンのうち、鉄…
主な医薬品とその作用 第39問
貧血用薬(鉄製剤)には、貧血を改善するためビタミン成分が配合されている場合がある。次の1~5で示されるビタミンのうち、鉄が消化管内で吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられるものはどれか。
- (1)ビタミンA
- (2)ビタミンB1
- (3)ビタミンB6
- (4)ビタミンB12
- (5)ビタミンC
正答 (5)
正答は (5)。ビタミンCです。
貧血用薬(鉄製剤)には、鉄そのものを補う成分のほかに、造血機能を助けるビタミン成分が配合されます。それぞれ役割が違いますので、役割ごとに整理して覚えてください。
ビタミンC(アスコルビン酸等) …… 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ
ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩等) …… ヘモグロビン産生に必要
ビタミンB12(シアノコバラミン等) …… 正常な赤血球の形成に働く
葉酸 …… ビタミンB12とともに、正常な赤血球の形成に働く
【なぜビタミンCなのか】
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食品や医薬品に含まれる鉄は、そのままでは消化管から吸収されにくい形になっていることがあります。ビタミンCには還元作用があり、鉄を吸収されやすい形に保つ働きをします。結果として、鉄の吸収率が高まります。
「吸収を助けるのはC」と、頭文字で結びつけて覚えるとよいでしょう。
【他の選択肢について】
ビタミンAは、夜間視力の維持や皮膚・粘膜の機能維持に関わるもので、鉄の吸収とは関係がありません。ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠で、神経の正常な働きや腸管運動の推進に関わります。
ビタミンB6とビタミンB12は、どちらも貧血用薬に配合されうる成分ですので紛らわしいのですが、問われているのは「鉄が消化管内で吸収されやすい状態に保つ」役割です。B6はヘモグロビンを作るとき、B12は赤血球の形を整えるときに働くもので、吸収の場面ではありません。
【鉄製剤の使用にあたっての注意】
鉄製剤の服用によって、便が黒くなることがあります。これは鉄によるもので、通常は問題ありません。ただし、鉄製剤を服用する前から便が黒い場合は、消化管内で出血している可能性がありますので、医療機関の受診を勧めてください。
また、服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿など)を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがあります。あわせて助言しましょう。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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