眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第46問
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a コンドロイチン硫酸ナトリウムは、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激からの保護を目的として用いられる。b ホウ酸は、新陳代謝を促し、目の疲れの改善を目的として用いられる。c クロモグリク酸ナトリウムは、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による目のアレルギー症状(結膜充血、痒み、かすみ、流涙、異物感)の緩和を目的として用いられる。d スルファメトキサゾールナトリウムは、ブドウ球菌や連鎖球菌による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎等の化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。組み合わせは a 誤、b 誤、c 正、d 正 です。
【(a)が誤り ―― 皮膜を形成するのは硫酸亜鉛】
眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激からの保護を目的として用いられるのは、硫酸亜鉛水和物です。これは収斂成分の働きです。
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられます。人工涙液などに、涙液成分を補う目的で配合されます。
眼科用薬の成分を、目的別に整理しておきましょう。
目の乾きを改善する …… コンドロイチン硫酸ナトリウム、精製ヒアルロン酸ナトリウム
解説の続きをみる続きを閉じる
目の粘膜を保護する(収斂) …… 硫酸亜鉛水和物
目の調節機能を改善する …… ネオスチグミンメチル硫酸塩
結膜の充血を除去する …… ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩(アドレナリン作動成分)
炎症を抑える …… グリチルリチン酸二カリウム、ベルベリン硫酸塩
組織修復を促す …… アラントイン、アズレンスルホン酸ナトリウム
【(b)が誤り ―― ホウ酸は洗浄・消毒】
ホウ酸は、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられます。また、点眼薬の防腐剤としても配合されることがあります。
新陳代謝を促し、目の疲れの改善を目的として用いられるのは、アミノ酸成分であるアスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カリウムです。
ビタミン成分についても、目的とあわせて覚えておきましょう。
ビタミンA(パルミチン酸レチノール等) …… 視細胞が光を感受する反応に関与し、視力調整等の反応を改善
ビタミンB2(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム) …… 角膜の酸素消費能を増加させ、組織呼吸を亢進
ビタミンB5(パンテノール、パントテン酸カルシウム) …… 自律神経系の伝達物質の産生に重要。目の調節機能の回復
ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩) …… アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与。目の疲れ
ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル) …… 末梢の微小循環を促進。結膜充血、疲れ目
【(c)正しい ―― クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー用】
クロモグリク酸ナトリウムは、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による目のアレルギー症状(結膜充血、痒み、かすみ、流涙、異物感)の緩和を目的として用いられます。記述のとおりです。
肥満細胞からヒスタミン等の物質が遊離するのを抑えることで、アレルギー症状を和らげます。
注意点として、アレルギー性でない結膜炎等に対しては効果がありません。また、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
アレルギー症状の原因が特定できない人、医師の診断を受けている人では、使用前に相談が必要です。
【(d)正しい ―― サルファ剤は細菌に】
スルファメトキサゾールナトリウムは、ブドウ球菌や連鎖球菌による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎等の化膿性の症状の改善を目的として用いられます。記述のとおりです。
サルファ剤と呼ばれる抗菌成分で、細菌感染による症状の改善に用いられます。
ただし、すべての細菌に対して効果があるわけではなく、ウイルスや真菌の感染には効果がありません。3〜4日使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるよう助言します。
また、サルファ剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人は、使用を避ける必要があります。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「主な医薬品とその作用」のほかの問題
- 令和7年度 第27問第1欄の記述は、胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当す
- 令和7年度 第40問高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第53問滋養強壮保健薬に配合される生薬成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の
- 令和5年度 第27問鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 令和5年度 第40問循環器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第53問口内炎及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
スポンサーリンク

