歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第51問
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。(配合成分) (配合目的)a カルバゾクロム - 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑えるb フィトナジオン - 血液の凝固機能を正常に保つc ジブカイン塩酸塩 - 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えるd 銅クロロフィリンナトリウム - 炎症を起こした歯周組織の修復を促すほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 正、b 正、c 誤、d 正 です。
【(a)正しい ―― カルバゾクロムは止血成分】
カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑えることを目的として配合されます。記述のとおりです。
毛細血管を補強、強化して出血を抑える成分で、歯槽膿漏薬のほか、痔の薬にも用いられます。
【(b)正しい ―― フィトナジオンはビタミンK】
フィトナジオン(ビタミンK1)は、血液の凝固機能を正常に保つ働きを期待して配合されます。記述のとおりです。
ビタミンKの働きは、血液凝固と骨へのカルシウム定着の2つです。ここでは前者が目的になっています。
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大腸の腸内細菌がビタミンKを産生している、という第2章の知識ともつながります。あわせて覚えておきましょう。
【(c)が誤り ―― ジブカインは局所麻酔成分】
ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して、痛みを鎮めることを目的として配合されます。
齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えるのは、殺菌消毒成分の働きです。歯痛薬に配合される殺菌消毒成分には、次のものがあります。
フェノール、歯科用フェノールカンフル
オイゲノール
セチルピリジニウム塩化物
歯痛薬の成分を、目的別に整理しておきましょう。
局所麻酔成分 …… ジブカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル、テーカイン。痛みを鎮める
殺菌消毒成分 …… フェノール、オイゲノール、セチルピリジニウム塩化物等。細菌の繁殖を抑える
生薬成分 …… サンシシ(抗炎症)
なお、歯痛薬は、歯の痛みを一時的に鎮めることを目的とするものであり、歯の齲蝕が修復されるわけではありません。早めに歯科診療を受けるよう勧めてください。
【(d)正しい ―― 銅クロロフィリンナトリウムの働き】
銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促すほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果を期待して配合されます。記述のとおりです。
「修復を促す」と「口臭を抑える」の2つが目的です。殺菌消毒や止血ではありませんので、ここを書き換えた選択肢に注意してください。
歯槽膿漏薬の成分をまとめておきます。
殺菌消毒成分 …… セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロピルメチルフェノール、チモール
抗炎症成分 …… グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸
止血成分 …… カルバゾクロム
組織修復成分 …… アラントイン、銅クロロフィリンナトリウム
ビタミンC …… コラーゲン代謝を改善し、毛細血管を強化
ビタミンE …… 歯周組織の血行を促す
ビタミンK(フィトナジオン) …… 血液の凝固機能を正常に保つ
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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