第1欄の記述は、外皮用薬の配合成分に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。…
主な医薬品とその作用 第50問
第1欄の記述は、外皮用薬の配合成分に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。第1欄( )は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
- (1)ピロールニトリン
- (2)クロラムフェニコール
- (3)ウンデシレン酸
- (4)シクロピロクスオラミン
- (5)スルファジアジン
正答 (4)
正答は (4)。シクロピロクスオラミンです。
第1欄の記述には、成分を特定する手がかりが2つ含まれています。
皮膚糸状菌(白癬菌)に対する作用である …… 抗真菌成分である
細胞膜に作用して、増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げる
この仕組みをもつのがシクロピロクスオラミンです。
【みずむし・たむし用薬の抗真菌成分】
抗真菌成分は、それぞれ作用の仕組みが異なります。ここは組み合わせで問われますので、まとめて覚えてください。
イミダゾール系(オキシコナゾール硝酸塩、ミコナゾール硝酸塩、クロトリマゾール、ビホナゾール等) …… 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、増殖を抑える
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アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩 …… 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる
シクロピロクスオラミン …… 皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げる
ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛 …… 患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える
ピロールニトリン …… 菌の呼吸や代謝を妨げる。単独での抗真菌作用は弱く、他の抗真菌成分と組み合わせて配合される
生薬成分のモクキンピ …… 皮膚糸状菌の増殖を抑える
イミダゾール系は語尾が「〜ゾール」であることが目印になります。イミダゾール系成分で痒み、落屑、ただれ、水疱、刺激感等の症状が現れた場合には、使用を中止し、他のイミダゾール系成分が配合された製品も避ける必要があります。
【他の選択肢について】
クロラムフェニコールとスルファジアジンは、抗真菌成分ではなく抗菌成分です。
クロラムフェニコール …… 細菌のタンパク質合成を阻害する。化膿性皮膚疾患用薬に配合される
スルファジアジン、スルフイソキサゾール、ホモスルファミン …… サルファ剤。細菌のDNA合成を阻害する
第1欄に「皮膚糸状菌」と書かれていますので、まず抗菌成分を外し、残った抗真菌成分の中から仕組みで選ぶ、という手順になります。
【みずむし・たむし用薬の使い方】
あわせて、実務上の助言も押さえておきましょう。
剤形の選び方 …… じゅくじゅくと湿潤している患部には軟膏やクリーム、皮膚が厚く角質化している部分には液剤
湿疹か白癬か判断がつかない場合には使用を避ける …… 湿疹に使うと悪化するおそれ
爪白癬、頭部白癬 …… 医療機関の受診を勧める
2週間位使用しても症状が良くならない場合 …… 医師の診療を受ける
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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