強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第37問
強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、生薬成分であるジャコウが用いられる。b 微量で強い強心作用を示すセンソは、有効域が比較的狭い成分であり、一般用医薬品では、1日用量が5mg 以下となるよう用法・用量が定められている。c 苓桂朮甘湯は、主に利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼としている。d 強心薬は一般に、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。a〜d はすべて正しい記述です。
【(a)正しい ―― ジャコウの強心作用】
心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、生薬成分であるジャコウが用いられます。記述のとおりです。
ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬です。強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせたりする作用(気つけ)、緊張や興奮を鎮める作用、血液の循環を促す作用があるとされます。
強心薬に用いられる生薬をまとめておきましょう。
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センソ …… ヒキガエルの耳腺分泌物。微量で強い強心作用。噛まずに服用する
ジャコウ …… ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物
ゴオウ …… ウシの胆嚢中の結石。強心作用、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める
ロクジョウ …… シカの雄の幼角。強心作用のほか、強壮、血行促進
【(b)正しい ―― センソは1日用量5ミリグラム以下】
センソは微量で強い強心作用を示し、有効域が比較的狭い成分です。一般用医薬品では、1日用量が5ミリグラム以下となるよう用法・用量が定められています。記述のとおりです。
1日用量中センソ5ミリグラムを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されています。この数値は繰り返し問われますので、確実に覚えてください。
センソについては、ほかに次の点も重要です。
口中で噛み砕くと舌が麻痺するため、噛まずに服用する
通常用量においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある
【(c)正しい ―― 苓桂朮甘湯は利尿が主眼】
苓桂朮甘湯は、主に利尿作用により、水毒(体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いこと)の排出を促すことを主眼としています。記述のとおりです。
重要なのは、苓桂朮甘湯には強心作用が期待される生薬は含まれていないという点です。「強心生薬を含むため吐きけが現れる」といった書き方であれば誤りになります。
苓桂朮甘湯は、体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏に適すとされます。構成生薬としてカンゾウを含むため、偽アルドステロン症に注意が必要です。
【(d)正しい ―― 5〜6日間が目安】
強心薬は一般に、5〜6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因が考えられます。記述のとおりです。
考えられる要因として、手引きでは次のものが挙げられています。
呼吸器疾患
貧血
高血圧症
甲状腺機能の異常
精神神経系の疾患
動悸や息切れは、心臓だけの問題とは限らない、ということです。5〜6日間という期間とあわせて覚えておいてください。
なお、激しい運動をしていないのに動悸や息切れが起こり、疲労感、めまい、むくみ等の症状を伴う場合には、早めに医療機関の受診を勧めることになります。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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