航空法施行規則第166条の4(事故が発生するおそれがあると認められる事態の報告)において(a)~(d)のうち、正しいもの…
航空法規等 第14問
航空法施行規則第166条の4(事故が発生するおそれがあると認められる事態の報告)において(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。(a)航空機内の気圧の異常な低下(b)オーバーラン、アンダーシュート及び滑走路からの逸脱(航空機が自ら地上走行できなくなつた場合に限る。)(c)MINIMUM FUELを通報する必要が生じた事態(d)着陸時において発動機覆い、翼端その他の航空機の脚以外の部分が地表面に接触した事態
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(b)(d)の3つです。
【(c)が誤り ―― MINIMUM FUELは報告対象ではない】
報告が必要になるのは、燃料の欠乏により緊急状態を宣言した事態です。
MINIMUM FUELの通報は、緊急事態の宣言ではありません。
MINIMUM FUEL
「これ以上の遅延を受けると燃料が不足する」という
注意喚起。優先権は生じない。
MAYDAY FUEL(緊急状態)
「このままでは規定の予備燃料を下回って着陸する」
緊急事態。優先権が与えられる。
解説の続きをみる続きを閉じる
MINIMUM FUELは、管制に対して「これ以上待てません」と知らせるための用語であって、まだ余裕がある状態です。報告対象になるのは、その先の段階です。
【(a)正しい ―― 気圧の異常な低下】
航空機内の気圧が異常に低下する事態は、乗員乗客の意識に直ちに影響します。
【(b)正しい ―― オーバーラン等】
オーバーラン、アンダーシュート及び滑走路からの逸脱(航空機が自ら地上走行できなくなった場合に限る)
括弧書きの限定に注意してください。わずかに逸脱しても自力で戻って地上走行できるなら、報告対象ではありません。
自力で動ける → 対象外
動けなくなった → 対象
被害の程度で線を引いているわけです。
【(d)正しい ―― 脚以外の部分の接触】
着陸時に発動機覆い、翼端その他の脚以外の部分が地表面に接触した事態です。
機体の姿勢が大きく崩れたことを意味し、一歩間違えば大事故につながります。
【報告制度の考え方】
事故になってから調べるのでは遅い、という発想です。
事故 …… 人の死傷、機体の大破など、結果が出たもの
重大インシデント …… 結果は出なかったが、原因は同じ
原因が同じであれば、結果が出る前に手を打てます。
【燃料に関する二つの用語】
運航管理者にとって、この二つの区別は実務そのものです。
MINIMUM FUELを受けたら …… 優先的な取り扱いを
働きかける
緊急状態を宣言されたら …… 最優先で降ろす
+ 報告が必要
宣言の重みが違うので、用語を正確に使い分けてください。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空法規等 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
- 定期運送用操縦士(飛行機) 令和4年7月期 第14問
- 定期運送用操縦士(回転翼) 令和4年7月期 第14問
- 定期運送用操縦士(飛行機) 令和4年11月期 第14問
- 定期運送用操縦士(回転翼) 令和4年11月期 第14問
- 定期運送用操縦士(飛行機) 令和5年7月期 第14問
- 運航管理者 令和5年7月期 第14問
「航空法規等」のほかの問題
- 令和元年7月期 第14問航空法施行規則第166条の4(事故が発生するおそれがあると認められる事態の報告)において
- 令和2年7月期 第3問定期運送用操縦士が旅客を運送する航空運送事業の用に供する航空機に乗り組んで操縦する場合の
- 令和3年3月期 第12問機長の義務又は権限等に関する記述で誤りはどれか。
- 令和4年3月期 第2問国際民間航空条約の各条文(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の
- 令和5年3月期 第11問航空法第72条(航空運送事業の用に供する航空機に乗り組む機長の要件)における機長として必
- 令和5年7月期 第20問運航規程に記載する必要のある事項で誤りはどれか。
スポンサーリンク

