エンジンについての記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空工学 第14問
エンジンについての記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)レシプロ・エンジンはピストンの往復運動をプロペラの回転運動に変換している。(b)ターボプロップ・エンジンはタービン・エンジンの回転軸出力でプロペラを駆動する構造である。(c)ターボジェット・エンジンは排気ノズルから後方へ噴出する排気ジェットの反力により推力を得ている。(d)ターボファン・エンジンはエンジンの作動に大気中の空気は使用せず内蔵した燃料と酸化剤を混合し燃焼させ、発生する高温高圧ガスにより推力を得ている。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(b)(c)の3つです。
【(d)が誤り ―― これはロケットの説明】
「大気中の空気は使用せず、内蔵した燃料と酸化剤を混合して燃焼させる」のは、ロケット・エンジンです。
ターボファン・エンジンは、他のタービン・エンジンと同じく大気中の空気を取り入れて燃焼させます。
ロケット …… 酸化剤を積む → 大気の外でも飛べる
ジェット …… 大気の酸素を使う → 大気圏内だけ
酸化剤を積むかどうかが、両者を分ける決定的な違いです。
【ターボファン・エンジンの実際】
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ファンで吸い込んだ空気を二つに分けます。
コア流 …… 圧縮・燃焼してタービンを回す
バイパス流 …… 燃焼させず、そのまま後方へ
推力の大部分はバイパス流から得ます。大量の空気をゆっくり後方へ送るほうが効率がよいためです。
ターボジェット …… 少量の空気を速く噴射
ターボファン …… 大量の空気をゆっくり送る
同じ推力なら後者のほうが燃費がよく、騒音も小さくなります。現代の旅客機がすべてターボファンなのはこのためです。
【(a)正しい ―― レシプロ】
ピストンの往復運動を、クランク機構でプロペラの回転運動に変換します。
【(b)正しい ―― ターボプロップ】
タービン・エンジンの回転軸出力でプロペラを駆動します。
排気の噴射 …… 推力への寄与は小さい
プロペラ …… 推力の大部分
低速域で効率がよく、短距離路線や地方路線の機体に使われます。
【(c)正しい ―― ターボジェット】
排気ノズルから後方へ噴出する排気ジェットの反力で推力を得ます。
作用反作用の法則そのもので、後ろへ強く吹き出した分だけ前へ進みます。
【推力の得かたで並べる】
レシプロ …… プロペラ(ピストンで駆動)
ターボプロップ …… プロペラ(タービンで駆動)
ターボファン …… 主にファン(バイパス流)
ターボジェット …… 排気ジェットのみ
左から右へ行くほど、少量の空気を速く動かす方向になります。低速では左が有利、高速では右が有利という関係になっています。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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