ブレーキに関する説明(a)~(d)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

航空工学 第18問

ブレーキに関する説明(a)~(d)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)車輪がスキッドしてタイヤが路面を滑ってしまうと、ブレーキ効果は大幅に低下するので、高性能機のブレーキ系統には、アンチスキッド装置が組み込まれ、スキッドを制御している。(b)オート・ブレーキは操縦士が選択した減速率にしたがい、着陸後スロットル・レバーがアイドル位置まで戻されると、ブレーキ・ペダルを踏まなくてもオート・ブレーキ装置が作動を開始する。(c)ブレーキ温度を操縦室内の計器指示などにより操縦士に知らせる装置として、ブレーキ温度感知装置がある。(d)ブレーキ冷却ファン装備機は操縦室のスイッチ操作により、冷却ファンが作動しブレーキを冷却する。このファンは脚下げロックの掛かっているときのみ作動する。

正答 (4)
正答は (4)。四つとも正しい記述です。 【(a)アンチスキッド装置】 タイヤがロックして路面を滑る(スキッドする)と、制動力は大幅に低下します。 転がりながら止める …… 摩擦係数が大きい 滑りながら止める  …… 摩擦係数が小さい しかも滑っている間は方向の制御もできなくなり、タイヤも一点だけが削れてバーストの原因になります。 アンチスキッド装置は、車輪の回転を監視してロックしかけたらブレーキ圧を抜き、滑る直前の状態を保ち続けます。 【(b)オート・ブレーキ】 操縦士があらかじめ減速率を選んでおくと、
解説の続きをみる続きを閉じる
着陸後、スロットル・レバーがアイドル位置まで戻る  ↓ ブレーキ・ペダルを踏まなくても作動を開始する という装置です。 一定の減速率を機械が保つため、滑走路の長さに応じた計画的な減速ができます。操縦士は方向の制御に集中でき、必要ならペダルを踏んで手動に引き継げます。 【(c)ブレーキ温度感知装置】 ブレーキは運動エネルギーを熱に変えて機体を止めます。大型機では一回の着陸で数百度に達します。 温度が高いまま次の離陸に入ると、 離陸中断(RTO)で止まりきれない タイヤが過熱してバーストする ホイール火災が起こる といった危険があります。そのため操縦室の計器で温度を確認できるようにしてあります。 【(d)ブレーキ冷却ファン】 スイッチ操作でファンを回し、ブレーキを強制的に冷やします。 このファンが脚下げロックが掛かっているときのみ作動するのは、脚を格納したあとに回し続けると、 車輪格納室内に熱い空気を送り込むことになる ファンが格納室内で異物を巻き込む といった不都合があるためです。安全のためのインターロック(連動)だと理解してください。 【ターンアラウンド時間】 短い折り返し時間で運航する路線では、ブレーキの温度が下がりきらないことがあります。 温度が規定値まで下がるのを待つ  → 出発が遅れる 冷却ファンは、この待ち時間を短縮するための装備でもあります。運航計画を立てるうえでも意識しておきたい点です。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問18(国土交通省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「航空工学」のほかの問題

  1. 令和3年3月期 第15問タービン・エンジンの不完全始動、ハング・スタートに関する説明で正しいものどれか。
  2. 令和4年3月期 第1問翼端失速の防止策で誤りはどれか。
  3. 令和5年7月期 第9問必要馬力に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中か
  4. 平成31年3月期 第11問離陸速度124kt、無風時の離陸距離2,800ftとなる航空機が、5ktの向かい風を受け
  5. 令和元年7月期 第14問タービン・エンジンの出力と外的要因に関する説明で誤りはどれか。
  6. 令和2年3月期 第20問総重量1,200kg、重心位置が基準線後方260cmにある飛行機で、搭載している150k

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク