被ばく線量測定に用いる放射線測定器とこれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。…

エックス線の測定に関する知識 第28問

被ばく線量測定に用いる放射線測定器とこれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。

正答 (1)
正答は (1)。電荷蓄積式(DIS)線量計 ── 固体電離箱 の組合せが誤りです。 【固体電離箱とは】 半導体検出器の別名 電離箱  気体を電離 → イオン対 → 電荷を集める 半導体  固体を電離 → 電子・正孔対 → 電荷を集める 気体か固体かの違いだけで、やっていることは同じなので、「固体電離箱」と呼ばれます。 【DIS線量計とは】 不揮発性メモリ素子(MOSFETトランジスタ)を、電離箱の構成要素の一部とした線量計 → 電離で生じた電荷を、メモリ素子に蓄える
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気体の電離箱を使っているのですから、「固体電離箱」ではありません。むしろ電離箱そのものを含む構造です。 【(5)との読み比べ】 (5) 半導体式ポケット線量計 → 空乏層 → 正しい 空乏層は半導体検出器の用語です。半導体の話が(5)にある以上、(1)の「固体電離箱」は半導体のほうに属する言葉だと分かります。 【ほかの選択肢】 (2) 電離箱式PD型ポケット線量計 → 充電 正しい (3) 熱ルミネセンス線量計(TLD) → グロー曲線                     正しい (4) 蛍光ガラス線量計 → ラジオフォトルミネセンス                     正しい (5) 半導体式ポケット線量計 → 空乏層  正しい 【PD型ポケット線量計】 あらかじめ充電しておく → 放射線が入ると電荷が失われる → 反発しあって開いていた石英繊維が閉じてくる → その位置を目盛りで読む その場で読めるのが利点です。 【グロー曲線】 TLDの素子を加熱したとき、温度に対する発光量を描いた曲線 山の形になり、その面積が線量に対応します。 【ラジオフォトルミネセンス】 放射線で作られた蛍光中心に紫外線を当てると蛍光を発する現象 蛍光ガラス線量計が利用します。 【空乏層】 半導体のPN接合部にできる、電荷を運ぶものがない層 ここに放射線が入ると電子・正孔対ができ、電場で集められて信号になります。検出の舞台となる部分です。

出典:エックス線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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