エックス線被ばくによる放射線皮膚炎の症状に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれ…
エックス線の生体に与える影響に関する知識 第38問
エックス線被ばくによる放射線皮膚炎の症状に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。A 0.2Gyの被ばくでは、皮膚の充血や腫脹がみられる。B 3Gyの被ばくでは、軽度の紅斑や一時的な脱毛がみられる。C 5Gyの被ばくでは、水疱や永久脱毛がみられる。D 25Gyの被ばくでは、進行性びらんや難治性の潰瘍がみられる。
- (1)A,B
- (2)A,C
- (3)B,C
- (4)B,D
- (5)C,D
正答 (4)
正答は (4)。B,D が正しい記述です。
【正しいもの】
B 3Gyの被ばくでは、軽度の紅斑や一時的な脱毛が
みられる
D 25Gyの被ばくでは、進行性びらんや難治性の潰瘍が
みられる
【誤っているもの】
A 0.2Gyでは、皮膚には何も起こらない
C 5Gyでは、水疱も永久脱毛も生じない
【皮膚の障害のしきい線量(急性、おおよそ)】
3Gy 軽度の紅斑、一時的脱毛
7Gy 永久脱毛
10Gy 落屑(皮がむける)
20Gy 水疱、湿性落屑
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25Gy以上 潰瘍、壊死(治りにくい)
3→7→20→25という並びで覚えます。
【Aが誤りなわけ】
0.2Gyは、紅斑のしきい値(3Gy)の15分の1
この線量では、皮膚に目に見える変化は起こりません。なお、末梢血液の血球数には0.25Gy程度から変化が出ます。血液のほうが皮膚より先に反応するのです。
【Cが誤りなわけ】
水疱は20Gy、永久脱毛は7Gyが目安
5Gyは、紅斑と一時的脱毛の範囲です。いずれにも届いていません。
【一時的脱毛と永久脱毛】
一時的 毛のうの細胞が傷むが、回復する(数か月で生え戻る)
永久 毛のうそのものが壊れ、戻らない
3Gyと7Gyで分かれます。
【局所被ばくの特徴】
手や指は、線源に近づけると局所的に高い線量を受ける
線源を素手で扱ってしまった事故では、指に潰瘍や壊死が生じています。全身では致死量でも、局所なら耐えられるため、皮膚の障害だけが強く出ます。
【確定的影響である】
皮膚炎は、しきい値のある確定的影響
しきい値を超えて初めて現れ、線量が増すほど重くなります。だから、線量ごとに症状が並ぶのです。
出典:エックス線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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