あるサーベイメータを用いて、時定数を10秒に設定し、エックス線を測定したところ、計数率は5(cps)を示した。…

エックス線の測定に関する知識 第29問

あるサーベイメータを用いて、時定数を10秒に設定し、エックス線を測定したところ、計数率は5(cps)を示した。このとき、計数率の相対標準偏差は(1)~(5)のうちどれか。ただし、積分回路の時定数T秒のサーベイメータを用いて線量を測定し、計数率n(cps)を得たとき、計数率の標準偏差σ(cps)は次式で示される。

エックス線作業主任者 2025年下半期(2026年4月公表) 第29問の図
正答 (4)
正答は (4)。10% です。 【与えられた式】 σ = √( n ÷ 2T ) n 計数率(cps)  T 時定数(秒) 【あてはめる】 n = 5cps、 T = 10秒 σ = √( 5 ÷ 20 ) = √0.25 = 0.5cps 【相対標準偏差を求める】 相対標準偏差 = σ ÷ n 0.5 ÷ 5 = 0.1 = 10% 【解く順序】 ① 式に n と T を入れて、標準偏差σを出す ② σを計数率nで割る ③ 百分率に直す 【相対標準偏差の意味】
解説の続きをみる続きを閉じる
ばらつきが、測定値の何%にあたるか σそのもの(0.5cps)は「ばらつきの大きさ」ですが、それが大きいか小さいかは、もとの値と比べてはじめて分かります。計数率が5cpsなら1割、500cpsなら0.1%です。 【時定数を長くすると】 T = 10秒 → σ = 0.5cps → 相対標準偏差10% T = 40秒 → σ = √0.0625 = 0.25cps → 5% → 時定数を4倍にすると、ばらつきは半分 √の中にTがあるので、4倍にして初めて半分になります。 【時定数の使い分け】 長くする → 指示が安定する(ばらつきが小さい)         しかし、応答が遅くなる 短くする → 応答が速い         しかし、指示が揺れる → 低い線量率をていねいに測るときは長く → 線源を探して動き回るときは短く 【指示が安定するまでの時間】 時定数の3倍程度を待つ 時定数10秒なら、30秒ほど待ってから読みます。動かした直後の値を読んでは、意味がありません。 【計数率が低いほど不利】 n が小さいほど、相対標準偏差は大きくなる 5cpsで10%でしたが、もっと低い線量率では、さらにばらつきます。そういうときこそ時定数を長くとります。

出典:エックス線作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「エックス線の測定に関する知識」のほかの問題

  1. 2024年上半期(2024年10月公表) 第29問あるエックス線について、サーベイメータの前面に鉄板を置き、半価層を測定したところ4.5m
  2. 2024年下半期(2025年4月公表) 第27問放射線の測定などについての用語に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  3. 2025年上半期(2025年10月公表) 第26問蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  4. 2023年上半期(2023年10月公表) 第24問気体の電離を利用する検出器の印加電圧に対応した次のAからDの領域について、ガス増幅が起こ
  5. 2023年下半期(2024年4月公表) 第22問放射線検出器とそれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
  6. 2023年下半期(2024年4月公表) 第30問標準線源から1mの距離において、電離箱式サーベイメータの積算モードでの校正を行ったところ

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク