GM計数管式サーベイメータにより放射線を測定し、700cpsの計数率を得た。…
エックス線の測定に関する知識 第30問
GM計数管式サーベイメータにより放射線を測定し、700cpsの計数率を得た。GM計数管の分解時間が100µsであるとき、真の計数率(cps)に最も近い値は次のうちどれか。
- (1)670
- (2)690
- (3)710
- (4)750
- (5)800
正答 (4)
正答は (4)。約750cps です。
【数え落としを補正する式】
N = n ÷( 1 − nτ )
N 真の計数率 n 測定された計数率 τ 分解時間
【あてはめる】
n = 700cps
τ = 100µs = 100 × 10⁻⁶秒 = 0.0001秒
nτ = 700 × 0.0001 = 0.07
N = 700 ÷( 1 − 0.07 ) = 700 ÷ 0.93
= 約753cps → 約750cps
【解く順序】
① 分解時間を秒に直す(µs → 10⁻⁶秒)
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② nτを計算する
③ n ÷(1 − nτ)を計算する
【数え落とし】
一つの放射線を数えた後、しばらく次を数えられない時間がある
→ その間に来た放射線は数えられない
→ 測定値は、真の値より小さくなる
だから補正は、必ず測定値より大きい値になります。選択肢のうち700より小さい(1)(2)は、この時点で除けます。
【nτの意味】
数えられなかった時間の割合
0.07ですから、7%の時間は数えられない状態だったことになります。その分を取り戻すために、0.93で割ります。
【分解時間が問題になる場面】
GM計数管の分解時間は100~200µs程度と長い
比例計数管やシンチレーション検出器は、これよりずっと短いので、数え落としは起こりにくくなります。GM計数管の弱点です。
【計数率が高いほど誤差が大きい】
n = 700 → nτ = 0.07 → 約7%の補正
n = 5000 → nτ = 0.5 → 2倍の補正
高い計数率では、補正しきれなくなります。さらに高くなると、窒息現象を起こして指示がゼロになります。
【単位の換算】
µ(マイクロ) = 10⁻⁶
100µs を 100秒 や 0.1秒 と取り違えると、答えがまったく変わります。
出典:エックス線作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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