電離放射線の防御に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。…
薬学理論問題(衛生) 第136問
電離放射線の防御に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)防御の3 原則である「時間」、「距離」、「遮へい」は、内部被曝の低減を目的としている。
- (2)α 線はX 線やγ 線に比べて電離作用が強いので、外部被曝の危険性が高い。
- (3)³²P から放出されるエネルギーの強いβ⁻ 線を遮へいする場合は、鉛板や鉛ブロックを用いる。
- (4)安定ヨウ素剤は、甲状腺への¹³¹I の蓄積を防ぐために投与される。
- (5)放射性同位体を摂取した後、体内の放射線量が半分になるまでの期間を有効半減期という。
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。安定ヨウ素剤で甲状腺をヨウ素で満たし ¹³¹I の取り込みを防ぎ、有効半減期は物理的半減期と生物学的半減期で決まります。
放射性ヨウ素を取り込む前に安定ヨウ素(ヨウ化カリウム)を飲むと、甲状腺がヨウ素で飽和し、¹³¹I の蓄積が減ります。体内の放射能は、壊変(物理的半減期)と排泄(生物学的半減期)の両方で減り、その合わせた半減期が有効半減期です。
【ほかの選択肢】
(1) 時間・距離・遮へいの3原則は、外部被曝を減らすためのもの 誤り
(2) α 線は電離作用が強いが飛ぶ距離が短く、紙1枚で止まるので外部被曝の危険性は低い。体内に取り込んだときの内部被曝が問題になる 誤り
(3) エネルギーの強い β⁻ 線を鉛で遮ると制動 X 線が出るので、まずアクリル板など原子番号の小さい物質で遮る 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問136(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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