35 歳男性。身長173 cm、体重85 kg。父親が糖尿病。既往歴なし。喫煙歴なし。機会飲酒。会社事務職で日頃より運動…
薬学理論問題(病態) 第167問
35 歳男性。身長173 cm、体重85 kg。父親が糖尿病。既往歴なし。喫煙歴なし。機会飲酒。会社事務職で日頃より運動不足であり、毎日1 L 以上の甘い清涼飲料水を飲用していた。この1 年間で体重が3 kg 増加したが、ここ数ヶ月は体重の減少を自覚している。7 日前より全身倦怠感、口渇及び多尿を認めたため外来受診した。受診時の意識は清明であり、血糖値480 mg/dL、HbA1c 11.0%(NGSP値)、尿糖(4+)、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(3+)であった。この患者で、血中濃度が顕著に上昇していると考えられるのはどれか。2つ選べ。
- (1)3︲ヒドロキシ酪酸
- (2)アセト酢酸
- (3)γ︲アミノ酪酸
- (4)水酸化物イオン
- (5)ナトリウムイオン
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。尿中ケトン体が3+で、インスリン不足で脂肪酸の分解が進み、ケトン体の3-ヒドロキシ酪酸とアセト酢酸が増えています。
清涼飲料水の多飲で高血糖が続き、インスリンの作用が足りなくなると、肝臓で脂肪酸の β 酸化が進んでケトン体(アセト酢酸・3-ヒドロキシ酪酸・アセトン)がつくられます。ケトン体の多くは酸なので、ケトアシドーシスに傾きます。
【ほかの選択肢】
(3) γ-アミノ酪酸(GABA)は神経伝達物質で、この病態では増えない 誤り
(4) ケトン体が増えると血液は酸性に傾き、水酸化物イオンは減る 誤り
(5) 高血糖による浸透圧利尿で Na⁺ も失われ、血糖が高いと水が細胞外に移るので、Na⁺ 濃度は上がらないか下がることが多い 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問167(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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