70 歳男性。10 年前から2 型糖尿病と前立腺がんに罹患し治療を受けている。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断を…
薬学実践問題(衛生) 第226問
70 歳男性。10 年前から2 型糖尿病と前立腺がんに罹患し治療を受けている。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断を受け、治療中である。今回友人より、「あなたは70 歳だけど肺炎球菌ワクチンの接種をしないのか」と聞かれ、ワクチン接種の相談に薬局を訪れた。患者はインフルエンザワクチンを接種したことはあるが、肺炎球菌ワクチンを接種した経験はなかった。薬剤師はこの患者からワクチンについて相談を受けた。この患者に接種が検討される肺炎球菌ワクチンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)このワクチンは、肺炎球菌の病原性を弱毒化した生ワクチンである。
- (2)このワクチンには、血清型の異なる肺炎球菌の莢膜多糖が含まれている。
- (3)この患者には、予防接種法による集団予防を目的として肺炎球菌ワクチンが接種される。
- (4)このワクチンは、ジフテリア毒素がアジュバントとして結合しているので、ジフテリアの予防もできる。
- (5)ワクチン接種後、この患者に健康被害が生じた場合、予防接種健康被害救済制度により救済措置を受けることができる。
正答 (2)(5)
正答は (2)と(5)。高齢者に接種する23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンは、23の血清型の莢膜多糖を含み、定期接種の健康被害は予防接種法の救済制度の対象です。
高齢者の肺炎球菌感染症は、予防接種法の B 類疾病で、出題時は、経過措置によりその年度に65・70・75…100歳になる人などが定期接種の対象でした。定期接種で健康被害が起きた場合は、予防接種健康被害救済制度で救済されます。
【ほかの選択肢】
(1) 精製した莢膜多糖を使う不活化ワクチン。生ワクチンではない 誤り
(3) B 類疾病の定期接種は、個人の発病・重症化の予防が主な目的。集団予防を目的とするのは A 類疾病 誤り
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(4) 23価ワクチンは莢膜多糖だけを含む。13価などの結合型ワクチンは、無毒化したジフテリア毒素の変異タンパク質を担体(キャリア)として結合させているが、アジュバントではなく、ジフテリアの予防にもならない 誤り
※経過措置は2023年度で終わり、2024年度からの定期接種の対象は原則として65歳の人です。
出典:第106回 薬剤師国家試験 問226(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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