1 歳男児。体重10 kg。中等度の急性副鼻腔炎と診断され、アモキシシリン水和物散が処方されたが効果不十分と判断され、薬…
薬学実践問題(実務) 第212問
1 歳男児。体重10 kg。中等度の急性副鼻腔炎と診断され、アモキシシリン水和物散が処方されたが効果不十分と判断され、薬剤感受性を考慮し以下の処方へ変更になった。(処方)セフカペンピボキシル塩酸塩細粒10% 1 回0.3 g(1 日0.9 g)1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分本症例において、薬剤師が留意すべき重大な副作用はどれか。1つ選べ。
- (1)甲状腺組織の直接的障害による甲状腺機能低下症
- (2)糖新生抑制による乳酸アシドーシス
- (3)ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群
- (4)ビタミンA 欠乏による視覚障害
- (5)血清カルニチン低下による低血糖
正答 (5)
正答は (5)。ピボキシル基をもつ抗菌薬は、遊離したピバリン酸がカルニチンと結合して尿に出るため、カルニチンが減って乳幼児で低血糖を起こすことがあります。
カルニチンは脂肪酸をミトコンドリアに運ぶのに必要で、不足すると脂肪酸の分解と糖新生がうまく働かず、低カルニチン血症に伴う低血糖が起こります。けいれんや意識障害を伴うこともあり、特に乳幼児や小児に注意が必要です。
【ほかの選択肢】
(1) 甲状腺組織の障害による甲状腺機能低下症は、セフカペン ピボキシルの重大な副作用ではない 誤り
(2) 乳酸アシドーシスはメトホルミンなどの副作用 誤り
(3) レッドネック症候群はバンコマイシンの急速な点滴で起こる 誤り
(4) ビタミン A の欠乏による視覚障害は、この薬の副作用ではない 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問212(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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