68 歳男性。身長173 cm、体重65 kg。大動脈弁狭窄症に対する手術を行い集中治療室に入室した。術後2 日目、患者…
薬学実践問題(衛生) 第235問
68 歳男性。身長173 cm、体重65 kg。大動脈弁狭窄症に対する手術を行い集中治療室に入室した。術後2 日目、患者は人工呼吸管理下、絶食下にあり、担当医より以下が処方された。(処方1 )10%ブドウ糖加酢酸維持液 500 mL バッグ 2 バッグチアミン塩化物塩酸塩・リボフラビンリン酸エステルナトリウム・アスコルビン酸配合注射液(注) 1 バイアルファモチジン注射用 20 mg アンプル 1 アンプル1 日1 回 末梢静脈より持続点滴 12 時間(処方2 )10%ブドウ糖加酢酸維持液 500 mL バッグ 2 バッグファモチジン注射用 20 mg アンプル 1 アンプル1 日1 回 末梢静脈より持続点滴 12 時間(処方3 )酢酸リンゲル液500 mL 1 バッグ1 日1 回 末梢静脈より持続点滴 4 時間(処方4 )セファゾリンナトリウム点滴静注用1 g バッグ 1 バッグ1 日2 回 末梢静脈より点滴静注 1 時間(注) 5 mL 中にチアミン塩化物塩酸塩10 mg、リボフラビンとして5 mg、アスコルビン酸200 mg を含有する。処方1 ~処方4 の薬剤の成分のうち、欠乏により乳酸アシドーシスを起こすのはどれか。1つ選べ。
- (1)酢酸
- (2)チアミン
- (3)リボフラビン
- (4)アスコルビン酸
- (5)ナトリウム
正答 (2)
正答は (2)。チアミン(ビタミンB₁)が欠乏するとピルビン酸がアセチルCoAに変われず、乳酸がたまります。
チアミンは体内でチアミン二リン酸になり、ピルビン酸脱水素酵素などの補酵素として働きます。欠乏するとピルビン酸が TCA 回路に入れず乳酸に変わるため、乳酸アシドーシスを起こします。ビタミンB₁を含まない輸液で糖を入れ続けると起こりやすく、処方1にビタミンB₁を含む注射液を加えているのはこれを防ぐためです。
【ほかの選択肢】
(1) 酢酸は体内で代謝されて重炭酸イオンとなる。アシドーシスを補正する側の成分 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) リボフラビン(B₂)の欠乏では口角炎・口内炎・皮膚炎などが起こる 誤り
(4) アスコルビン酸(C)の欠乏では壊血病が起こる 誤り
(5) ナトリウムの欠乏では低ナトリウム血症が起こる 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問235(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(衛生)」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第234問55 歳女性。身長160 cm、体重70 kg。地域のイベントの一つとして、近所の薬局で
- 2026年(令和8年) 第231問50 歳女性。これまでに薬の副作用、アレルギー歴なし。肩こり、ほてり、発汗、イライラを感
- 2021年(令和3年) 第226問70 歳男性。10 年前から2 型糖尿病と前立腺がんに罹患し治療を受けている。また、慢性
- 2021年(令和3年) 第243問57 歳男性。5 年前より、2 型糖尿病及び心房細動に対して以下の薬剤が処方されている。
- 2022年(令和4年) 第238問10 月14 日(月曜日)に小学校において、50 名の児童が発熱・嘔吐・下痢の症状で欠席
- 2024年(令和6年) 第235問55 歳男性。身長165 cm、体重46 kg。脳血管障害により3 年前から寝たきりの状
スポンサーリンク

