57 歳男性。5 年前より、2 型糖尿病及び心房細動に対して以下の薬剤が処方されている。今回、悪性リンパ腫が疑われたため…
薬学実践問題(衛生) 第243問
57 歳男性。5 年前より、2 型糖尿病及び心房細動に対して以下の薬剤が処方されている。今回、悪性リンパ腫が疑われたため、確定診断のために¹⁸F︲フルデオキシグルコース(FDG)を用いたポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影(PET/CT)検査を行うこととなった。(処方)メトホルミン塩酸塩錠250 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 30 日分ワルファリンカリウム錠1 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 夕食後 30 日分この患者に投与される¹⁸F︲FDG 及びPET/CT 検査に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- (1)生体内での挙動がグルコースと類似するため、この患者の血糖コントロールが不十分な場合、患部の描出がしにくい。
- (2)グルコース利用率が高い組織を描出するので、安静状態で検査を行う。
- (3)本剤の使用に際しては、放射線防護に関する法令を遵守する必要がある。
- (4)PET/CT 検査による患者の被曝実効線量は、一般公衆の1 年間の被曝実効線量より低い。
- (5)本剤が蓄積した組織から放出される消滅放射線を測定し画像化する。
正答 (4)
正答は (4)。PET/CT 1回の実効線量は数 mSv 以上になり、一般公衆の1年間の線量限度(1 mSv)や自然放射線による年間の被ばくより多くなります。これが誤りです。
FDG の投与による内部被ばくに、位置を合わせるための CT による被ばくが加わります。医療の被ばくは、検査で得られる利益が上回ることを前提に行われます。
【ほかの選択肢】
(1) FDG はブドウ糖と競合するので、高血糖では病変への取り込みが減り描出しにくい 正しい
(2) 体を動かしたり話したりすると筋肉に集まるので、投与後は安静にする 正しい
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(3) 放射性医薬品で、医療法などの放射線防護の規定に従って取り扱う 正しい
(5) ¹⁸F の陽電子が電子と出会って出る2本の消滅放射線(511 keV)を検出する 正しい
出典:第106回 薬剤師国家試験 問243(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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