線形1︲コンパートメントモデルに従い、肝代謝と腎排泄によってのみ体内から消失する薬物Aを、ある患者に急速静注したときの体…

薬学理論問題(薬剤) 第172問

線形1︲コンパートメントモデルに従い、肝代謝と腎排泄によってのみ体内から消失する薬物Aを、ある患者に急速静注したときの体内動態データを以下に示す。この患者の糸球体ろ過速度(GFR)を120 mL/min としたとき、薬物Aの血漿タンパク非結合率に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、薬物Aは腎尿細管で分泌・再吸収を受けず、血漿タンパク非結合形のみが糸球体でろ過されるものとする。投与量(mg)(μg・h/mL)未変化体の尿中総排泄量(mg)

薬剤師 2024年(令和6年) 第172問の図
正答 (4)
正答は (4)。腎クリアランスは尿中未変化体量÷AUC で10 mL/min、これを GFR 120 mL/min で割ると非結合率は約0.08です。 分泌も再吸収も無く、非結合形だけがろ過されるので、腎クリアランスは「非結合率×GFR」になります。 腎クリアランス=未変化体の尿中総排泄量÷AUC =1.2 mg÷2.0 μg・h/mL =1.2 mg÷2.0 mg・h/L=0.6 L/h 0.6 L/h=600 mL÷60 min=10 mL/min 非結合率=腎クリアランス÷GFR
解説の続きをみる続きを閉じる
=10÷120≒0.083 最も近い値は0.08です。代謝物の尿中排泄量(8.8 mg)は、この計算には使いません。 【ほかの選択肢】 (1)(2)(3)(5) 計算の値0.083に合わない 誤り 【ポイント】 1 μg/mL=1 mg/L です。単位をそろえてから割り算します。

出典:第109回 薬剤師国家試験 問172(厚生労働省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「薬学理論問題(薬剤)」のほかの問題

  1. 2022年(令和4年) 第174問薬物の血中濃度(C)の経時変化が下図のようになったため、体循環コンパートメントと末梢コン
  2. 2023年(令和5年) 第170問薬物のリンパ系への移行に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  3. 2023年(令和5年) 第182問BCS(Biopharmaceutics classification system)分
  4. 2025年(令和7年) 第180問分散系医薬品と製剤の種類(投与時)との組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  5. 2026年(令和8年) 第178問ある非電解質薬物 25 mg を結晶又は非晶質固体分散体として、それぞれ一定温度の水 1
  6. 2021年(令和3年) 第175問肝代謝のみで消失する薬物について、血漿タンパク結合に飽和が認められ、投与量の増加に伴い血

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク