肝代謝のみで消失する薬物について、血漿タンパク結合に飽和が認められ、投与量の増加に伴い血中タンパク非結合形分率(fᵤ)が…

薬学理論問題(薬剤) 第175問

肝代謝のみで消失する薬物について、血漿タンパク結合に飽和が認められ、投与量の増加に伴い血中タンパク非結合形分率(fᵤ)が増加していた。この薬物を経口投与したとき、投与量と血中濃度時間曲線下面積(AUC:実線)、及び投与量と非結合形薬物のAUC(fᵤ × AUC:点線)の関係として、適切なのはどれか。1つ選べ。なお、肝血流速度、この薬物の吸収率及び肝固有クリアランスは投与量が増加してもいずれも一定であり、肝での消失はwell︲stirred model に基づくものとする。

薬剤師 2021年(令和3年) 第175問の選択肢の図
正答 (3)
正答は (3)。経口投与の AUC は Fa×投与量÷(fu×CLint) なので、fu×AUC は投与量に比例し、AUC は fu が増える分だけ頭打ちになります。 well-stirred model では、経口投与時の AUC は肝血流速度に関係なく次の式で表せます。 AUC=Fa×投与量÷(fu×CLint) fu×AUC=Fa×投与量÷CLint Fa と CLint は一定なので、点線(fu×AUC)は投与量に比例する直線になります。実線(AUC)は、投与量が増えるほど fu が大きくなって割る数が増えるため、上に凸の曲線(比例より小さい増え方)になります。これに合うのは図の3です。
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【ほかの選択肢】 (1)・(2) AUC が比例より大きく増えるのは、代謝の飽和などで CLint が下がるとき 誤り (4) fu が一定なら AUC は直線になるが、この薬物では fu が増える 誤り (5) 点線(fu×AUC)が曲がっているので合わない 誤り

出典:第106回 薬剤師国家試験 問175(厚生労働省 公表)出典元ページ

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