薬物のリンパ系への移行に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。…
薬学理論問題(薬剤) 第170問
薬物のリンパ系への移行に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)消化管からリンパ系を介して吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けずに全身循環系に到達する。
- (2)リンパ系に移行した薬物は、血液循環系へ移行した薬物に比べてゆっくりと全身に分布する。
- (3)毛細リンパ管内皮細胞は密着結合を形成しているため、分子量の小さい薬物の方が透過しやすい。
- (4)皮下投与された抗体医薬品は、リンパ系へ移行しにくい。
- (5)リンパ系に移行した薬物は、胸管リンパを経て肺動脈に入り、全身循環血を介して体内に分布する。
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。リンパ系から吸収された薬物は肝臓を通らずに全身循環に入り、リンパの流れは遅いので全身への分布もゆっくりです。
消化管のリンパ管は胸管に集まり、静脈に合流するので、門脈と肝臓を通りません。リンパ液の流れは血液よりはるかに遅いため、リンパ系へ移行した薬物は全身にゆっくり広がります。
【ほかの選択肢】
(3) 毛細リンパ管の内皮細胞のすき間は広く、高分子も通りやすい。分子量の小さい薬物は主に毛細血管に入る 誤り
(4) 皮下投与した抗体医薬品は分子量が大きく、主にリンパ系を通って吸収される 誤り
(5) 胸管のリンパは、左の鎖骨下静脈と内頸静脈の合流部(静脈角)で静脈に入る。肺動脈に直接入るのではない 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問170(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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