薬物の血中濃度(C)の経時変化が下図のようになったため、体循環コンパートメントと末梢コンパートメントからなる線形2︲コン…
薬学理論問題(薬剤) 第174問
薬物の血中濃度(C)の経時変化が下図のようになったため、体循環コンパートメントと末梢コンパートメントからなる線形2︲コンパートメントモデルで解析し、次の式の形で表した。C = A・e-α・t + B・e-β・tただし、A、B、α、β は定数、t は時間であり、投与量をD とする。このときの薬物動態パラメータに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)終末相(β 相)における消失速度定数(β)は、図の②の部分の傾きから求められる。
- (2)分布相(α 相)における消失速度定数(α)は、図の①の部分の傾きから求められる。
- (3)血中濃度時間曲線下面積は、(A + B)/(α + β)で表すことができる。
- (4)投与直後の薬物血中濃度はA + B で表すことができる。
- (5)体循環コンパートメントの分布容積はD/A で表すことができる。
正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。β は終末相②の傾きから求め、投与直後(t=0)の濃度は C=A+B です。
片対数グラフで、時間がたつと α の項は小さくなり、終末相(②)は B・e^(−βt) だけの直線になるので、その傾きから β が求まります。式に t=0 を入れると、e⁰=1 なので C₀=A+B です。
【ほかの選択肢】
(2) ①の部分は α 相と β 相が重なった曲線。α は、実測値から終末相の直線を引いた残差の傾きから求める(残差法) 誤り
(3) AUC=A/α+B/β で、(A+B)/(α+β)ではない 誤り
(5) 体循環コンパートメントの分布容積は D/(A+B) 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問174(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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