37 歳女性。生後6 ケ月の男児あり。母乳哺育中。3 ケ月前に動悸、食欲亢進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診し…
薬学実践問題(衛生) 第241問
37 歳女性。生後6 ケ月の男児あり。母乳哺育中。3 ケ月前に動悸、食欲亢進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。プロピルチオウラシル錠内服による治療が開始されたが、投与開始1 ケ月後の検査において、白血球数減少が認められたため、放射性同位体¹³¹I を含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(¹³¹I)カプセル)による治療に変更することになった。この患者の治療に用いる放射性同位体¹³¹I を含む放射性医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、この放射性医薬品に含まれる¹³¹I の物理学的半減期は8 日、生物学的半減期は80 日とする。
- (1)¹³¹I の壊変方式はβ⁺ 壊変で、β⁺ 線とγ 線を放出する。
- (2)¹³¹I の実効半減期は、7.3 日である。
- (3)この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。
- (4)¹³¹I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。
- (5)脳腫瘍の治療にも用いられる。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。実効半減期は物理学的半減期と生物学的半減期から約7.3日と求められ、¹³¹I は非密封の線源として内服で使われます。
実効半減期(Te)は、物理学的半減期(Tp)と生物学的半減期(Tb)から次の式で求めます。
1/Te = 1/Tp + 1/Tb = 1/8 + 1/80 = 11/80
Te = 80 ÷ 11 ≒ 7.3 日
ヨウ化ナトリウム(¹³¹I)カプセルは、放射性物質を容器に密封せずに体内に投与する、非密封の放射性医薬品です。
【ほかの選択肢】
(1) ¹³¹I はβ⁻ 壊変をして、β⁻ 線とγ線を出す。β⁺ 壊変ではない 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 吸収されたヨウ素は主に甲状腺に集まる。骨に集まる放射性医薬品は塩化ストロンチウム(⁸⁹Sr)や塩化ラジウム(²²³Ra)など 誤り
(5) ¹³¹I の治療は甲状腺機能亢進症や甲状腺がんが対象で、脳腫瘍には用いない 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問241(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(衛生)」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第245問病院で、以下の事故事例を用いて、抗がん剤シクロホスファミド水和物の調製に関する新人薬剤師
- 2026年(令和8年) 第240問7 月中旬に学校薬剤師が担当中学校の屋外プールの水質検査を実施した。採水時刻は午前 11
- 2021年(令和3年) 第237問44 歳男性。高速道路などの橋梁塗装作業に従事している。6 ヶ月に一度の特殊健康診断時に
- 2022年(令和4年) 第233問39 歳女性。今回初めて妊娠した。8 週目の妊婦健診でB 型肝炎の検査を実施したところ、
- 2023年(令和5年) 第228問70 歳男性。体重65 kg。ループス腎炎と脳梗塞に対して、それぞれタクロリムスカプセル
- 2023年(令和5年) 第244問生後24 日男児。母親は出産後、実家に帰省して子育てをしており、実家では井戸水で溶かした
スポンサーリンク

