病院で、以下の事故事例を用いて、抗がん剤シクロホスファミド水和物の調製に関する新人薬剤師の研修会を行うことになった。<事…
薬学実践問題(衛生) 第245問
病院で、以下の事故事例を用いて、抗がん剤シクロホスファミド水和物の調製に関する新人薬剤師の研修会を行うことになった。<事故事例>シクロホスファミド水和物の溶解に閉鎖式薬物移送システム(CSTD)で調製するところ、その器具がなかった。薬剤師は安全キャビネットを使用して、シクロホスファミド水和物500 mg(凍結乾燥粉末)を生理食塩液25 mL で溶解させているときに18 G の注射針がシリンジから外れ、誤って薬液を飛散させてしまった。この過程で排出されたものの廃棄に関して、新人薬剤師が備えておくべき知識として正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)使用した注射針は、図Aに示した形状のマークをつけた容器に入れて廃棄することが推奨されている。
- (2)拭き取りに使用したガーゼは、事業系一般廃棄物として扱う。
- (3)使用後のバイアルは、特別管理産業廃棄物として扱う。
- (4)使用したシリンジは、事業系一般廃棄物として扱う。
- (5)調製時に用いたディスポーザブル手袋は、特別管理一般廃棄物として扱う。
正答 (1)(3)
正答は (1)と(3)。注射針はバイオハザードマークの容器に入れ、抗がん薬の付いたバイアルは特別管理産業廃棄物として扱います。
図Aはバイオハザードマークで、感染性廃棄物の容器に付けます。注射針などの鋭利なものは黄色のマークの容器に入れます。抗がん薬で汚れたものは、職業性曝露を防ぐため、感染性廃棄物に準じた特別管理廃棄物として扱います。ガラスのバイアルやプラスチックのシリンジ・手袋は、もとの区分が産業廃棄物なので、特別管理産業廃棄物になります。
【ほかの選択肢】
(2) 抗がん薬を拭き取ったガーゼは汚染物で、普通の事業系一般廃棄物としては扱わない 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 使用したシリンジは汚染されたプラスチックで、特別管理産業廃棄物として扱う 誤り
(5) 手袋はゴム・プラスチックで、もとの区分が産業廃棄物なので、特別管理一般廃棄物ではなく特別管理産業廃棄物になる 誤り
出典:第110回 薬剤師国家試験 問245(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(衛生)」のほかの問題
- 2026年(令和8年) 第235問84 歳男性。身長 165 cm、体重 60.5 kg。直腸がん(Stage Ⅲb)に対
- 2021年(令和3年) 第231問72 歳男性。1 ヶ月前に妻と死別後独居となり、毎日ほとんど食事をとらず、アルコールを多
- 2022年(令和4年) 第227問早期の大腸がんは症状がないことが多く、便潜血検査が早期発見に有効であることが知られている
- 2022年(令和4年) 第243問連日、猛暑のために熱中症警戒アラートが発表されている。そこで、高校の体育教員が経口補水液
- 2023年(令和5年) 第238問20 歳男性。路上で意味不明なことを叫びながら暴れており、近隣住民が警察に通報した。警察
- 2024年(令和6年) 第235問55 歳男性。身長165 cm、体重46 kg。脳血管障害により3 年前から寝たきりの状
スポンサーリンク


