65 歳男性。帯状疱疹の予防のためにワクチン接種を希望した。男性は、かかりつけの病院で接種可能かを確認し、接種の予約を行…
薬学実践問題(薬剤) 第282問
65 歳男性。帯状疱疹の予防のためにワクチン接種を希望した。男性は、かかりつけの病院で接種可能かを確認し、接種の予約を行った。接種の当日は平熱で、問診の結果からワクチン接種が可能と判定され、以下のワクチン製剤の1 回目の接種を行うことになった。シングリックス筋注用(注) 1 バイアル(専用溶解用液0.5 mL 1 本添付)1 回0.5 mL を筋肉内注射注: 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン。水痘帯状疱疹ウイルス糖タンパク質E 抗原を有効成分とする凍結乾燥製剤と専用溶解用液からなる。前者は、添加物として精製白糖及びポリソルベート80 等を含有する。後者は、グラム陰性菌Salmonella minnesota R595 株のリポ多糖の非毒性型誘導体である3︲脱アシル化︲4'︲モノホスホリルリピッドA と精製キラヤサポニンを包含するリポソームからなるアジュバントを含有する。このワクチン製剤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)専用溶解用液中の脂質粒子は、内水層を有する。
- (2)ポリソルベート80 は、微生物の発育を阻止する目的で添加されている。
- (3)精製白糖は、無痛化を目的に添加されている。
- (4)凍結を避けて、2 ~8 ℃で保存する。
- (5)血液中に移行後、製剤が徐々に分解されて有効成分を放出する。
正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。溶解用液のアジュバントはリポソーム(内水層をもつ脂質二重膜の小胞)で、ワクチンは凍結を避けて 2〜8 ℃ で保存します。
リポソームは、リン脂質の二重膜が閉じた小胞で、内側に水の層をもちます。シングリックスの溶解用液は、MPL と QS-21(キラヤサポニン)を含むリポソームのアジュバント(AS01B)で、抗原の糖タンパク質 E と混ぜて筋肉内に注射し、強い免疫応答を引き出します。凍結すると品質が変わるため、冷蔵(2〜8 ℃)で保存します。
【ほかの選択肢】
(2) ポリソルベート80は界面活性剤で、タンパク質の吸着や凝集を防ぐ安定化のために加える。保存剤ではない 誤り
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(3) 精製白糖は、凍結乾燥した抗原を安定に保つための添加物で、無痛化剤ではない 誤り
(5) 筋肉内に注射して、その場所やリンパ節で免疫を高める製剤で、血中に移ってから有効成分を徐々に放出する製剤ではない 誤り
出典:第110回 薬剤師国家試験 問282(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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