資本資産評価モデル(CAPM)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、β(ベータ)値は1より大きく、安全資…
学科 基礎編 (21)
資本資産評価モデル(CAPM)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、β(ベータ)値は1より大きく、安全資産利子率はゼロではないものとする。
- (1)資本資産評価モデル(CAPM)によるポートフォリオの期待収益率の算出にあたって、安全資産利子率は、一般に、当該ポートフォリオに組み入れる資産の過去の平均収益率を用いる。
- (2)資本資産評価モデル(CAPM)におけるβ(ベータ)値は、市場全体に対するポートフォリオのアンシステマティック・リスクを測定した値である。
- (3)ポートフォリオのβ(ベータ)値が、同じ市場を対象とする他のポートフォリオのβ(ベータ)値の2倍である場合、資本資産評価モデル(CAPM)により算出されるポートフォリオの期待収益率も2倍となる。
- (4)資本資産評価モデル(CAPM)によれば、同じ市場を対象とする2つのポートフォリオを比較した場合、β(ベータ)値が大きいポートフォリオのほうが、市場全体の変動の影響をより大きく受けるため、ポートフォリオのリスクが高いといえる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切です。
CAPM(資本資産評価モデル)では、ポートフォリオの期待収益率を次の式で求めます。
期待収益率=安全資産利子率+β×(市場の期待収益率-安全資産利子率)
βは、市場全体の動きに対してポートフォリオの収益率がどれだけ大きく動くかを表します。同じ市場を対象とするポートフォリオでは、βが大きいほど市場の変動の影響を大きく受け、システマティック・リスクが高いといえます。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。安全資産利子率には、国債の利回りなど、リスクの無い資産の利子率を使います。組み入れる資産の過去の平均収益率ではありません。
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(2) 誤り。βが測るのは、分散投資では消せない市場全体のリスク(システマティック・リスク)です。分散投資で減らせる個別のリスク(アンシステマティック・リスク)ではありません。
(3) 誤り。βが2倍になると2倍になるのは、リスク・プレミアムの部分(β×(市場の期待収益率-安全資産利子率))だけです。安全資産利子率がゼロでない限り、期待収益率そのものは2倍になりません。
例:安全資産利子率1%、市場の期待収益率5%のとき、β=1.2なら1%+1.2×4%=5.8%、β=2.4なら1%+2.4×4%=10.6%
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2019年1月 (21)出典元ページ
最終更新日
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